世界でここだけの生豆|仕入れ先の紹介
仕入れ先のこと
私のお店は、エチオピアカッファ地方で小規模農園を営むデンカラムさんのお豆のみを扱っています。そのお豆を扱うのは、大阪に実店舗を持つガルテンビコーヒーさん。
珈琲豆専門店なのに豆を1種類しか扱わない、そんなことになった理由を書いていきます。
美味しい珈琲とは?
美味しい珈琲の定義は人それぞれで、熱い思いを持って携わっているからこそ、SNSでは珈琲闘争をみかけます。今の時代、ググれば山ほど情報が出てくる。何が正しいのか、よりも、飲む人にとって美味しければそれが正しい、そういう領域であると考えています。
コーヒーは農業
一方で、私にも大事にしている考え方があって「珈琲のおいしさは生豆の良し悪しで7割型決まる」ということです。珈琲は農業。丁寧に育てられたコーヒーの木から完熟した状態で収穫し、豆を洗ったり、乾燥させたり、未熟な豆、黒ずんだ豆、虫食い、カビなどを人の手で丁寧に取り除きます。これらの工程には何人もの人が携わり、特に品質に厳しい日本向けに生豆の品質をあげる、それがどんなに難しいことか。
たくさんの珈琲豆が並べられたお店で、豆のグレードや農園の情報が書かれたカードを見て買っていた頃は想像もしませんでした。どこの農園だって「自分たちが育てた生豆を初めて日本へ輸出する」という時期があったはず。
お互いが納得する適正価格で継続的に取引を
エチオピアには、頑張って生産しているのに輸出する機会が無い方が沢山います。エチオピアカッファ地方の小規模農園デンカラムさんもそのひとりでした。初めて生豆を海外へ輸出したのは2017年。これまで自国へ出荷していたものを、日本に輸出するために工程を見直し、わずか数年でここまでの品質に仕上げたパートナーがガルテンビコーヒーを経営する柴田さんでした。
柴田さんは、今でこそコーヒー屋を経営されていますが、生豆の輸入を始めた2017年当時は、隠岐の島でカニ漁船に乗っていたんだそうです。荒波に揉まれていた人がエチオピアに導かれ、コーヒー文化に魅了され、そこからガルテンビコーヒーがスタートしました。
人づてでデンカラムさんと出会い、初めてのアポイントは一日中まちぼうけをくらったとか笑
あー、エチオピアだなぁと思いました。
柴田さんの情熱とデンカラムさんの人柄が生んだ、世界でここだけの生豆。お互いが、納得する価格で継続的に取引を。そんなポリシーに惹かれて、私も微力ながら取引をさせていただくことになりました。
▼なぜエチオピア?柴田さんの情熱ストーリー
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