きたこ磋秧

趣味でいろいろ書いています。 好きな小説はミステリ、SF、日常系。 ヘッダー画像はDOTOWNより。

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マガジン

  • プラトニック・バグ まとめ

    創作大賞2024に応募した小説です。

  • 毎週ショートショートnote参加作

    たらはかにさん主催「毎週ショートショートnote」へ参加した記事です。 企画概要→ https://note.com/tarahakani/n/n1ac47fd88166

最近の記事

【短編小説】モウ一度 花言葉ヲ #うたすと2

(1986字) 「人形工房 メリィゴゥランド」と書かれた看板は灰を被ったかのように黒く汚れている。 工房の中で、男は完成した人形のゼンマイを巻いていた。   キリキリ……キリキリ…… あの日からずっと、心の中で雨が降っている。 初めはうるさい鉄砲雨だったが、いつの間にか音のない小糠雨に変わっていた。 だが、男にとってはどうでもいい変化だ。雨の向こう側が見えないのは同じことだから。 キリキリキリキリ! 半分ほど巻き、はっとして手を離した。 意識を集中しないと力任せにネジ

    • 「文喫 栄」に行ってきた

      今年の春、名古屋の栄にオープンした「文喫」 東京と福岡に店舗があるらしいけど、存在はまったく知らなかった。 大型の書店が人気の一方、町の書店は…… みたいなニュースで「大型の~」の方で紹介されていた。 地元の本屋もバンバン閉店してるんよな~ ちょっと洒落た本屋ですか 田舎者には関係ないねー と斜に構えつつ、本当は行ってみたいと思い数か月。 とうとう先日行ってきた。 友達と「せっかくだからそこでランチするか」と言ったものの、「文喫 栄」は 喫茶スペースは有料エリア 9

      • 珈琲は苦にならない

        誰かが作ってくれたご飯はおいしい。 食材の買い物、仕込み、調理と、食事をするまでにはとにかく手間が掛かる。 それをただ食べ、「おいしい」という感覚を堪能するだけでいいなんて。こんなにありがたく贅沢なことはない。 私は平凡な家庭料理しか作れないし、料理の腕なんかない。こだわりもないから毎回同じ調味料、同じ食材、同じような献立。積極的に「作りたい!」という気持ちは……ほとんどない。 そんな私だが、珈琲を飲むため豆を挽きハンドドリップで淹れることがある。 先日、久しぶりにカ

        • やっぱり大好き紙の本

          ハードカバーも文庫も漫画も雑誌も、手元にあるとやっぱり嬉しい。 紙の本のページをめくる行為や印刷された文字を読み込んでいくところが大好き。 あとフォント。webはほとんどゴシック体だけど、小説本は明朝体が多い。紙に印刷された明朝体は読みやすく、形が私好み。 しかも明朝体にはいろいろな種類がある。微妙な違いを探すのも楽しい。 そしてフォロワーさんの書く小説。画面で読むのもいいけど、それが紙の本になると……すごくテンション上がる! 通販で買ったものと企画に参加し頂いたもの。

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        • プラトニック・バグ まとめ
          5本
        • 毎週ショートショートnote参加作
          37本

        記事

          スマホ時間を減らしてみると

          劇的な変化があったわけではないけど、メンタルが緩やかに良くなっていると思う。 疲れて帰った日は、ついついYouTubeのショート動画をぼーっと観ていた。最近はアザラシ幼稚園なんかも🦭 そのままネットサーフィンをしたり、noteを見たり。 けっこうな時間を割いていたので、やめればもっと読書の時間を増やせるし、早く寝られる。 でもなぜか隙間時間にスマホを触っていた。手が自然とそちらへ伸びるのだ。無意識にロックを解除し画面を開く。 そんな私だが、最近はスマホをあまり触らないよ

          スマホ時間を減らしてみると

          台風の影響で近くの町は土砂崩れが起きたらしい。今回は雨がすごかった。うちは庭の植物が数百メートル流されて(回収した)毒キノコが生えた。するっと抜けてよかった🍄

          台風の影響で近くの町は土砂崩れが起きたらしい。今回は雨がすごかった。うちは庭の植物が数百メートル流されて(回収した)毒キノコが生えた。するっと抜けてよかった🍄

          元気な人から受け取るパワー #創作大賞感想

          面白いと思った小説、作家さんを応援したい。だから公式の応募期間は過ぎてしまったけど感想記事は投稿する。 ひよこ初心者さんの「普通の高校生は人形劇の夢を見る」 「女子高校生陰陽師シリーズ」ということで、上記の小説のあとに2章・3章と主人公がバトンタッチされ物語が続いていく。 せっかくなので1章に絞って感想を書こうと思う。なぜかというと、私は1章主人公の奈那が好きだから(˶ᵔ ᵕ ᵔ˶) ←読むとこういう顔になる あらすじにもある通り、奈那は本当に元気。 寝坊し遅刻しそう

          元気な人から受け取るパワー #創作大賞感想

          私は二次元の「推し」しか知らない #創作大賞感想

          青豆ノノさんの創作大賞応募作・「ソウアイの星」 主人公の女性・流香は推しバンドCALETTeのヴォーカル・朔也と恋人に見られるほどの仲。でも彼女はファンとして、朔也とは一定の距離を保っている。しかし流香の中にいる実体のない友人・ルナは朔也に恋心を抱いており、二人は何度か衝突してしまう。 果たして彼らの関係はどうなっていく……? というのが大まかなお話。 実は感想文を書かずにいようと思っていた。なぜかというと、ノノさんは大人気の作家さんで、ソウアイの星も既にたくさんの方が感

          私は二次元の「推し」しか知らない #創作大賞感想

          お皿の梱包がつらい(日記)

          つらすぎてnoteにわざわざ写真をアップします。 つらすぎるのでいいねを押してもらえませんか… それを見てもうひと踏ん張りします。

          お皿の梱包がつらい(日記)

          プラトニック・バグ 第5話(終) #創作大賞2024

          第1話へ 前の話へ 「あー! ママみてー!」  人のいなかった公園に親子がやって来た。小さな女の子が母親の手を引っぱり、誰かが座っているベンチを指差す。 「ねこちゃん! ねこちゃんがかたにのってるー!」 「こら、人に指を差しちゃいけません。猫ちゃんは可愛いけど……」  親子が猫を見ていると、急に視界から消えた。猫が乗っていた人間が突然、顔から地面に倒れ込んだのだ。母親は慌ててに駆け寄り、「大丈夫ですか!?」と声をかける。 「まずい……体の動かし方が……こうか」

          プラトニック・バグ 第5話(終) #創作大賞2024

          プラトニック・バグ 第4話 #創作大賞2024

          第1話へ 前の話へ 【そのことについて相談をしたい】  ナギから返事がきたのは、メッセージを送信した翌日のことだった。  どうしたのかと訊ねると、こちらでは受信しきれないほど大量の文章が届いた。お掃除ロボットは、大き過ぎるデータファイルを処理するスペックがない。そのことを伝えると 【それなら外で直接話そう】  と返事がきた。予想外の提案だが、これは外に出られるいい機会だと思った。  SOーJ1は工場で一括生産されたあと、同じ敷地内にある倉庫で保管される。企業から注

          プラトニック・バグ 第4話 #創作大賞2024

          プラトニック・バグ 第3話 #創作大賞2024

          第1話へ 前の話へ 「ナギ! やだ! 壊れちゃったの!?」  佐々山ひかるが悲痛な声で叫び、倒れた恋人の背中を何度もさする。  ソージはすぐさまウイルスを駆除するプログラムを探した。インターネット上には無数のセキュリティソフトがあるが、この中からパートナーロボットに使えるものを見つけなければ。  関係がありそうなファイルを手あたり次第にダウンロードし、すべてナギに送る。対応できないファイルであれば、弾き飛ばされて自分の元へ戻される。  何度もそれを繰り返したため、見

          プラトニック・バグ 第3話 #創作大賞2024

          プラトニック・バグ 第2話 #創作大賞2024

          第1話へ  お掃除ロボットのソージは、今日も朝8時からせっせとルーティン業務をこなしていた。  まずは1階フロア。床全面のゴミを吸収し、汚れが酷い箇所があればモップを装着、高速回転で擦り取る。それからアームを器用に使い、クリーナーシートで受付カウンターを磨き上げ、正面入口の自動ドアとガラス窓を拭く。高い所はアームを伸ばせば届くので問題ない。それが終われば2階、3階と、上階も同じように清掃をおこなう。速いスピードが出るわけではなく、どうしても正午までかかる。  お昼を知ら

          プラトニック・バグ 第2話 #創作大賞2024

          プラトニック・バグ 第1話(全5話) #創作大賞2024

          <本文> 完全自律型の業務用お掃除ロボット <<SOーJ1>> ・高さ110センチ、幅60センチ、奥行き65センチの白い箱型 ・強力パワーでゴミを吸収・自動排出 ・付属のモップで水拭きも可能 ・両サイドについた伸縮アームは細かな作業もお手のもの ・超可動ローラーで四方八方に動きます! ・上部小型ディスプレイに映る可愛いおめめがチャームポイント☆ ※SOーJ1パンフレットより紹介文引用 「ピンポン」  エレベーターが地下に到着、扉が開くと同時にお掃除ロボットが飛び出した

          プラトニック・バグ 第1話(全5話) #創作大賞2024

          断捨離と言えば聞こえはいいが(日記)

          引っ越し準備で物を捨てています。 市のサービスを駆使し、粗大ゴミを処分する日々…… 放置していた書類をいるもの・いらないものに分ける作業。 着ていない服は全部ぽい。 なのに終わらない荷造り。 どれだけ不要なものを待っていたのかがよく分かりました。いまだに残していたPS2。捨てた。心を鬼にして😭 現代のテレビは対応してないんだもん。グスン 引っ越しがこんなに大変だとは知りませんでした。手続きや申請は多いし、やることがいっぱいあるんですね。みんなすごいなあ。 話は変わ

          断捨離と言えば聞こえはいいが(日記)

          終わらない洗い物(日記)

          食器洗いは苦手(嫌い?)な、きたこです。 夕飯を食べて、はぁ〜うまかった。ちょっとゆっくりしてから洗い物しよう😊 そう思い、気づけば1時間半経過してました。(ダラダラし過ぎて) 流しに置かれた食器を見ると、なぜか体が動きません。 仕方ないです。動かないんだもん。 今日は久しぶりにnoteを開きました。 やっと創作大賞応募作の終わりが見えてきたので! 5月頃に、「あらすじだけでも読もう😆」 と、いろいろ見ていたのですが、 まさかのネタが! 被ってる!!??? というこ

          終わらない洗い物(日記)