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年越し大人食堂お手伝いレポ

はじめに

こんばんは。こしです。
今年度から初めて東京で暮らしているのですが、年末年始は帰省せず東京で過ごしました。
理由は、飛行機代がばかみたいに高かったからです。びびりました。

そんなわけで年末年始は時間がたっぷりできてしまい、何かしたいな〜と思っていたところ、生活にお困りの方や安定した住まいがない方に向けた「大人食堂」が開催されるとの情報をキャッチ。えいやっと行ってみることにしました。
この記事では、大人食堂のあらましや当日の様子について、簡単にご報告します!

大人食堂って

2019/12/31と2020/01/04の2日間、生活に困っている人向けに開かれたサロン的なところ。昼ごはんと夜ごはんが無料で提供されました。

年末年始は、仕事がなくなるうえ役所も休みで、頼るあてがなくなってしまう……。だから年末年始は2008-9年の「年越派遣村」に代表されるように、非営利団体の活動が連日続くことになります。
今回の大人食堂の主催は、東京アンブレラ基金つくろい東京ファンドNPO法人POSSEの3団体協働。

スタッフどんな人

お料理:料理研究家の枝元なほみさん。テレビに書籍にご活躍されている枝元さんをご存じの方も多いのでは。とても気さくな方で、その場がぽっかぽかになる笑顔をお料理と共に届けてくれました。

生活・労働相談:訪ねてきた方に相談を依頼された場合の担当。普段ケースワーカーとして働いている人やユニオンで労働相談を受け持っている人。ベテラン!って感じ。

配膳その他:何かしらでこの企画を知り、参加した人。私もこの類。20〜30代くらい?の若めな人が多かったです。よくこうして集まったなあと、少し親近感がわきました。

訪れたのはどんな人

今回、訪れた方々に簡単なアンケートをお願いしていました。
その詳しい結果はつくろい東京ファンド代表の稲葉剛さんの記事あるのでご覧ください。
ざっくり言うと、
①延べ人数102人、実数は少なくとも78人
②男性:女性は8:2くらいで、路上の炊き出しと比べて女性が多い
③20代5人、30代15人、40代18人と、若年層の参加が多い
という感じ。
今回の目的の1つは、屋内の開催にすることで炊き出しではなかなか見かけない女性や若年層といった方々へもアプローチしたいということだったそうで、アンケートでは大人食堂ならではの結果がでているなと思います。

当日の様子

オープン前から10人前後待っている状態で、時間になると続々と入店(?)。それから受付→適当なところに座ってもらう→食事の提供という流れでした。手の空いているスタッフが隣に座り、お話をする様子もあちこちに。

私は主に受付をしていました。見渡す限り、なんといっても枝元さんのご飯が美味しそう……。話したい方は話し、食べたい方は食べる、和やかな雰囲気でした。特に31日は内装のお洒落めなところで開催されたので、ここはカフェか?という居心地のよさでした。

生活・労働相談は、ご自身から「生活相談がしたいんですが……」と仰ってくれたり、スタッフとの会話のなかで相談を希望したりした方々を相談担当につないで実施されました。相談はもちろん別のところで、他の方には聞かれないようになっていました。
相談の上、宿泊の支援が必要な方には、東京アンブレラ基金から1人あたり1泊3,000円の宿泊費がお渡しされました。

「自分が悪いから」を越える

路上生活の方と話していて、よくよく出てくるワードが「自分が悪いから」。
自己責任論が内面化されてしまっているわけですが、生活に困るまでのプロセスが如何様であれ、最低限度の生活の保障は国に責任があります。

私が手の空いたときにお話した方も、最初は「俺が悪いからね」「相談はいいよ」と仰っていました。けれどお喋りしていくうちに、泊まるところがないと判明。「明日からの1週間、寝るとこ相談しときませんか?」と目の前の具体的な問題について投げかけると、それは相談しておきたいと腰をあげられました。

おわりに

訪ねてこられた方々は、それぞれのお時間でお帰りに。受付にいたため、私ごときがたくさんお礼を言われてしまいました……ありがとうございます……。
最初は俯き気味でとても暗い表情だった方が、見違えるように明るい顔で帰っていかれたのが印象的でした。

こんな感じでお手伝いさせて頂いた大人食堂、いくつかプロのお仕事で記事になっております!
もっと詳しく知りたいと思ったあなた、以下に分かりやすくまとめられていますので、どうぞご覧ください(並びは掲載日の古い順です)。

伊吹早織 「来年は一からやり直したい。『年越し大人食堂』に集った路上で暮らす人の思い」BuzzFeedNews 2019.12.31

青木美希「所持金40円の大みそか ここがなければゴミを食べていた」朝日新聞 2020.01.05

岩永直子「『財布には100円もなかった』ウリ専で食いつなぎ、通院もできなくなったバーテンの男性が初めて頼れた『大人食堂』」BuzzFeedNews 2020.01.05

みわよしこ 「『年越し大人食堂』に集まった生活困窮者の実像、光は見出だせるか」 ダイヤモンドオンライン 2020.01.10

稲葉剛「貧困の現場から[37]年越し大人食堂に見る2020年の貧困」論座 2020.01.23

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