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World Deaf Cycling Championships【30kmポイントレース】

今回はポイントレース編。

コース

トラック競技とほぼ同じルールだが、今回の会場は1km周回コース。
1000mスプリントと同じく、超フラットな空港の滑走路で実施。
500m走ってUターンを繰り返すレイアウト。

ポイント獲得タイミングは2周に1回のため、全30周のうち15回獲得チャンスが訪れる。
また、ポイントは1位から5,3,2,1ポイントとなる。
各ポイント周回でどのようにしてポイントを稼いでいくか、戦略をかなり練る必要があった。

そこで今回立てた作戦はこちら。

1000mスプリントで金メダルのギリシャが逃げたらすぐに追う。
おそらく序盤から逃げると思われるため、開始直後からすぐにマーク。
逃げている間にポイントを獲得し、後半はその時の状況に合わせて判断。

レース

まず、結果から言うと0ポイントで集団完走の11位。
作戦は完全に不発だった。
なぜならギリシャが全く逃げず、ポイントもガンガン取りに行くような感じではなかったのだ。

まずスタートし、1回目のポイント周回ではギリシャが1位通過で5ポイント獲得。
その後逃げるかと思われたが、ポイント獲得直後はサーッと集団に戻ってきたのでここは様子を見ることに。

2回目のポイント獲得周回でポルトガルが逃げ始め、すぐにドイツ1名が追っていった。
ただギリシャは追っていなかったのでこちらも追わず集団ステイ。

しばらくはポルトガルとドイツの2名が逃げ続けたが、10周目あたりでドイツが疲れたのか、ポルトガルが単独で逃げる状態に。
疲れたドイツのアシストとして同じくドイツが1名集団から飛び出て
状況としては、逃げポルトガル・追走ドイツ2名が先行する形に。

左が今回マークしていたギリシャ選手
後ろにいるポルトガル選手は金メダルを獲得した方ではなくもう1名の選手

この時、メイン集団で先頭ゴールしても1ポイントしか取れないため、集団の動きはかなり活発に。
必死で取りに行くものの、やはり周囲の力に圧倒されてなかなかポイントが取れない展開が続く。

その後の状況はほとんど覚えておらず、とにかく必死でポイントを取りに前に行くけれどそれでもダメだった、の繰り返し。
自分が何位なのかも正直わからなかった。

残念ながら最後のポイント周回でもポイントは獲得できず、
ただ完走しただけの結果となった。

おそらくレース終盤でメイン集団の人数が絞られてきている
イタリア選手が審判?本部?に向けて手話で抗議していたが真相は不明

敗因としては、マークしていたギリシャが想定外の動きをしていた時に、
臨機応変に動くことができなかったことに尽きる。
今回金メダルを取ったポルトガルは、2021年デフリンピックでポイントレース金メダルという事前情報があったにも関わらず、直近の結果だけを見て判断(マーク対象から除外)していたのも良くなかった。
また、アタックのキレは海外選手の方が上回っていたので即座に対応して追い越すところまで踏み続けるパワーがなかったのもあるだろう。

クリテリウムとポイントレースは、似ているようで全くの別物であることをすごく感じたレースだった。
逃げ続けて金メダルを獲得したポルトガルは、序盤からガンガンアタックして逃げ続けてポイントを取りまくる戦い方をしていた。

来年のデフリンピックでリベンジしたいので、今回の悔しさは忘れてはならない。


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