Yuriko

急性期病院看護師のまいにちごはん日記

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最近の記事

読書感想文:女ふたり、暮らしています/キム・ハナ ファン・ソヌ

私は自他共に認める、食わず嫌い、だとおもいます。 何も知らないくせに、なんとなく、みない・きかない・しない、 自分で自分の感性狭めていると分かっててはいつつも、やっぱりだめ。 食べ物に関してはそうでもないのだけど、 特に流行している…はやっているものについて、はほんとうにだめ。 はやっているからという理由で関わらないことも多々。 馬鹿みたいだけど、私ってそういう人間なようです。素直にはやっているものをいいと言えない。 それはきっと、私という人間の根底に、 「私はみんなとは違う

    • 読書記録:とるにたらないものもの/江國香織

      江國香織さんのエッセイ、お初。 小説は何冊か読んだことがあったけど、読んだのはだいぶ前であまり覚えていない。 ほぼ初めまして、だった。 こういう本を読むと、なんというか、心がなにかあたたかいもので満ちて、 ぽかぽかする感覚になるのは私だけ? 本をぎゅーっと抱きしめたくなるような。 題のとおり、本当にとるにたらないものたちをテーマに、コンパクトに綴られた散文。 食器用スポンジや卵、書斎の匂いや愛称について、など。 集中して読む、というよりは、寝る前やリラックスしたい時、大

      • 読書感想文:それもまた小さな光/角田光代

          最近、集中して本が読めていないなあともやもやが続いていた。 衝動的にホテルを予約した。 近場で軽くご飯を食べて、あとはホテルに籠もって積読を消化しよう、 と思いついて。 本を4冊抱え、着いたのは馬喰町。 降りるのも歩くのも初めての駅。駅からすぐそばのホテルにチェックイン。 夜勤明けで若干寝不足なことも相まって、逆に上がっていくテンション、 すぐに本を読む気にはなれず、少し調べてあった近くのワインショップへ。 東京らしく、せまーいセラーにずらっとナチュールたちが並ん

        • 読書感想文:彼女のこんだて帖/角田光代

          表紙と題名を読んで、絶対この本好きだと直感した1冊。 そういう本って大抵その時の自分によく合っていたり、ぐっと刺さる何かを感じられることが多い。 この本もその通りだった。 「食」にまつわる短編集。 1つ1つの話は短いけれど、登場人物が短編集ごとにどこかで繋がっていて、その繋がりがまた面白い。 物語に登場する料理の描写も食欲をそそり、読んでいてお腹が空く。 「あ〜、この料理食べてみたいな、レシピなんてあればいいのに」 そう思わせられる物語ばかりなのだが、なんと巻末にレシピがカ

        • 読書感想文:女ふたり、暮らしています/キム・ハナ ファン・ソヌ

        • 読書記録:とるにたらないものもの/江國香織

        • 読書感想文:それもまた小さな光/角田光代

        • 読書感想文:彼女のこんだて帖/角田光代

          読書記録:20代で得た知見/F

          私がこれまで避けてきた本のジャンル。 こういった類の本を一まとめに、見向きもしなかった。 なんだろう… 自己啓発本のような、でもそうではなく、うまく言えないですが、生き方指南本、のような。 高校生、大学生の時は逆に自己啓発本を好んで読んでいたように思う、が、社会人になって読まなくなった。 仕事で疲れた後、癒しのはずの読書タイムに、誰かに自分の生き方についてあーだこーだ言われたくない、と思うようになってしまって… そんな凝り固まった私の頭だったのだが、インスタグラムのストーリ

          読書記録:20代で得た知見/F

          読書記録:しあわせのねだん/角田光代

          これは、インスタグラムに載せいてる読書感想文兼エッセイのようなもの です。 なんと字数オーバーになってしまうことが増え、いっそのことnoteに投稿してはどうかと思い立ったわけです。 とのことで初投稿はこちらです。 角田さんエッセイももう5冊目? だいぶ読みました。 だからこれも、読み始めて 「あ〜安定だな〜」と(いい意味で)思って読み進めていった。いつもどおりだらだらと、コーヒー飲みながらお酒を飲みながらお風呂の中から、なんというかエッセイを読むときのゆるゆる感で読ん

          読書記録:しあわせのねだん/角田光代