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直火焙煎は火が命
夏の終わりのとある夕暮れ。フライパン焙煎から、手回し焙煎機への回想録
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「じかび」とばかり思っていたが、専門的には、「ちょっか」と読む。
「直火」、生豆に直接火をあてて、ハゼ音、煙の排出具合、香り、
温度や時間で判断して焙煎する。
豆の特性を引き出すことができる焙煎方法。
当然、火力の調整、温度管理ができるものは、高価。
パソコンでコントロールして、再現性を高めている。
現状、手が出せる、手回し焙煎機は、いたってシンプル。
コンロに乗せて、ひたすら、手で回すのみ。
時間、温度を測って、ハゼの始まる時間で熱量の入り具合を考える。
サンプルロースターともいわれるが、豆の状態、香り、煙が良くわかる。
これは、焙煎職人としてのツールか。
焙煎の鬼。これみて、手回しに憧れて、手回し焙煎機を選んだのだ。
青空焙煎に、再現性を上げるため、
気温、湿度、風の影響を抑えるため簡易の焙煎ボックスを制作。
暑い夏の夕暮れ、ビールで乾杯。
50回目を超えたところで、データを集計してみると、
温度の上昇率と180℃前後のピークアウトがキモと分かった。
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フレンチロースト(深煎り)焙煎目標にしたある日、2ハゼがわからず、
中コゲというローストレベル?を経験して、めげた。
しかし、直火にこだわって購入した一品なので、
珈琲考具なんだから、考えて使うってことで、自己解釈。
シンプルな装置に、モーター取り付けて手回しは早々に、あきらめた。
とにかく直火焙煎は温度管理が大事。
非接触型温度計で毎分ごと温度測って、焙煎記録に専念して、
焙煎スキルアップを目指す。
アナログマシンに科学的アプローチが功を奏し❓❕
煙り恐怖の珈琲焙煎カオスから抜け出し、
1ハゼ時間と温度、2ハゼ時間と温度確認ができるようになり、
ミディアム(浅煎り)、ハイ(中煎り)、フレンチ(深煎り)
と煎り分けのメドがたった。
もう、そろそろ秋近い、珈琲焙煎道への一歩の日だった。
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