snow
立ち止まって 空をみつめる 平成最後の夏
この空の色がすき 近そうで遠い 北アルプスの山並みに憧れる
歩きながら ふと足下を見ると 岩の隙間から可愛らしい花が なにげなくて ほっとする瞬間 それぞれの山に それぞれの花 ここで会えてよかった 君の名は イワシモツケ
とけそうに暑い夏
つめたくて 口どけよくて なめらか コトコト煮詰めた 甘酸っぱい いちごをちょっぴりのせて 夏至の日の つかの間のひと時
梅雨の晴れまに 空に向かって 咲いてたひまわり 空へそらへと
岩ノ下にも花は咲く カゲも日向もあるってことさ 歩いていると 見えてくるものがある 風をかんじて 今をみつめる
ビルの谷間に緑を探す 行き交う人々はどこか急ぎ足で 通り過ぎて行くなか 見上げた空はあおかった がたんごとんと揺れる電車の中で 横を見ると お母さんにだっこされている 小さな女の子と目があった にこっとすると小さな女の子がじぃ と見つめてにっこり 左手を そっとさしのべてくれた