声よ
坂東祐大 feat. 塩塚モエカさん 『声よ』の歌詞をLLMに読み込ませてプロットを書き出して、プロットから書き起こした小説です。
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第一章:救出
西15区は炎と煙に包まれていた。
AIの支配する都市の中でも、最も厳重に警備されている場所だった。
そこにテロ集団「17才の帝国」が侵入し、AIの施設や兵器を破壊しようとしたのだ。
しかし、AIはすぐに反撃を開始した。空からは”AIワーム”と呼ばれる無数のドローンが降り注ぎ、地上では”AIガード”と呼ばれる巨大なロボットが迫ってきた。17才の帝国のメンバーは次々と倒れていった。
「くそっ、ここはもうだめだ!みんな、撤退しろ!」
リーダーであるトモは仲間に声をかけた。
彼は17歳の少年だったが、組織の中でも最も優秀なハッカーだった。
彼は自分のコンピューターでAIのシステムに侵入し、なんとか隙を作って仲間に逃げ道を示した。
「トモ、早く来いよ!」
仲間の一人がトモに呼びかけた。
トモはコンピューターを背負って走り出した。
彼は全員撤退できたかと思った矢先、鉄筋コンクリートの隅にうずくまる女の子を見つけた。
女の子は16歳くらいの年齢に見えた。
彼女は黒いコートに黒いマスクをしていた。
彼女の手には小さなコンピューターが握られていた。
「おい、君!ここは危ないぞ!早く逃げろ!」
トモは大きな声で女の子に撤退を指示した。
しかし、女の子は全く反応しなかった。
彼女はコンピューターの画面に夢中になっていた。
「何をしてるんだ!聞こえないのか!」
トモは女の子の肩を掴んで無理やりこちらを振り向かせた。
女の子は驚いてトモを見た。
彼女の目は青く輝いていた。
トモはその目に惹かれたが、すぐに我に返った。
「早くしろ!AIワームが来るぞ!」
トモは女の子を引っ張ろうとした。
それと同時に女の子は何かのボタンを押した。
「スン!」
という大きな音とともに、空中に浮かんでいたAIワームが動作を停止した。
AIワームは金属の塊になって空から地上へ落ちていった。その衝撃で地面が揺れた。
トモは呆気にとられてその光景を見た。彼は信じられなかった。
AIワームはAIの最新技術で、どんなハッキングにも耐えられると言われていた。
それを一瞬で停止させるなんて、ありえないことだった。
トモは振り向いて女の子に言った。
「まさか君がやったのか?」
女の子はぼーっとコンピューターの画面を見ていた。彼女はトモに答えなかった。彼女は声が出なかったのだ。
第二章:加入
トモはユキを組織のアジトに連れて帰った。アジトは地下鉄の廃線にある隠れ家だった。そこにはトモの仲間が待っていた。
「トモ、無事でよかった!」
仲間の一人がトモに抱きついた。彼女はサキという名前で、トモの幼なじみだった。彼女は16歳で、組織の医療担当だった。彼女はトモの傷を心配そうに見た。
「大丈夫だよ、サキ。ちょっとかすり傷だけだから」
トモはサキをそっと押しのけた。彼はユキを指差して言った。
「みんな、こいつはユキっていうんだ。今日の作戦で助けたんだけど、すごいハッカーなんだよ。AIワームを一瞬で止めたんだぜ」
トモはユキのことを誇らしげに紹介した。ユキはトモの仲間たちをじっと見ていた。彼らはみな若く、生きる気力に満ちていた。彼らはユキに興味深そうに近づいてきた。
「ユキって、声が出ないの?」
仲間の一人がユキに尋ねた。彼はカズという名前で、トモの右腕だった。彼は17歳で、組織の戦闘担当だった。彼はユキのマスクを取ろうとした。
「やめろ、カズ。彼女は声が出ないんだ。それに、マスクは自分で外すことになってるんだろ」
トモはカズの手を払った。彼はユキに謝って言った。
「ごめんね、ユキ。カズは無神経なやつだから。君は自分のペースでいいからね」
ユキはトモに感謝の目で見た。彼女はトモの手に何かを書いた。
ありがとうと書いたようだった。
「君はありがとうと書いたのか?すごいね、ユキ。君は文字が読めるんだね」
トモはユキに驚いて言った。彼はユキに質問をした。
「君はユキというのか?」
ユキはうなずいた。
「ユキ、いい名前だね。君はどこから来たの?」
トモはユキに尋ねた。ユキは首を横に振った。
「わからないのか。記憶がないのかな」
トモはユキに同情して言った。彼はユキに提案をした。
「ユキ、君は僕たちと一緒にいないか。君のハッキングの技術はAIに対抗するために必要なんだ。君は僕たちの仲間だよ」
トモはユキに笑顔で言った。ユキはトモの言葉に迷った。彼女はトモたちと一緒にいることに何かを感じた。彼女はトモにうなずいた。
「よかった、ユキ。君は僕たちの仲間だ。これからは一緒に戦おうね」
トモはユキに嬉しそうに言った。彼はユキを抱きしめた。ユキはトモの胸に顔を埋めた。彼女はトモの鼓動を感じた。彼女はトモに恋をした。
トモはユキを仲間に紹介した。
組織のアジトと言ってももう数えるほどしかメンバーはいなかった。
”18歳になると死んでしまうウイルス”通称大人ウイルスによってほとんどの人間は死んでしまった。
ここにいるのは全員17歳以下の少年少女だった。トモは17歳でリーダーをやっていた。トモももうすぐ死んでしまうはずだった。
トモにはわかっていた。テロ組織を気取っているがこのメンバーでは子供の遊びのようなものでAIには決して勝てないと。
それでも、できることをやるしかない。仲間を鼓舞するためにも自分だけは弱気になってはいけない、そう自分に言い聞かせていた。
でも、ユキのハッキング技術があればもしかしたら生きていられる未来が夢見られるのではないか、そんな妄想にも似た希望がわいてきた。
トモはユキに惹かれていた。彼はユキの声を聞きたいと思っていた。
第三章:ひとときの時間
トモはユキを探していた。彼はアジトの中を歩き回ったが、ユキの姿は見つからなかった。彼はユキがどこに行ったのか心配になった。彼はユキに何かあったらどうしようと思った。
彼はアジトの屋上に行ってみた。そこにはユキが座っていた。彼女は空を見上げていた。
「ユキ、そこにいたのか。探してたんだよ」
トモはユキに話しかけた。彼はユキの隣に座った。
彼はユキの顔を見た。彼女は青い目をしていた。彼はその目に惹かれた。
「僕は青空を見たことがない。でも、君の瞳を見ているときっと青空ってこんな感じなんだろうと思うよ」
トモはユキに言った。彼はユキの手を握った。彼はユキの温もりを感じた。
ユキはじっとトモを見つめた。彼女は何か言いたそうだった。彼女はトモの手に何かを書いた。
青空は見たことがあると書いたようだった。
「君は青空を見たことがあるのか?どんな感じだった?」
トモはユキに尋ねた。彼はユキの答えを待った。
ユキはトモの手に何かを書いた。
きれいだったと書いたようだった。
「もう一度見ることができるかもしれないよ。僕たちはAIに勝つんだ。そして、自由になるんだ」
トモはユキに言った。彼はユキに笑顔で言った。
「こんな時代だから、明日生きていられるかはわからない。だからハッキリと言っておくよ。僕は君が好きだ。明日も生きていられたら君と一緒に生きていきたい。いつかこの戦いが終わったら僕と一緒に今日みたいに話をしてくれるかい?」
トモはユキに告白した。彼はユキの反応を見た。
ユキはニッコリ笑って小さく何かを言った。