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スラッシャー廃園の殺人
今日は休みだったので小説一冊一気読み。
三津田信三さんの「スラッシャー廃園の殺人」を読んだ。この作家さんがイタリアホラーの巨匠「ダリオアルジェント」のファンのようで冒頭に「ダリオアルジェントに捧ぐ」と書いてある。確かに読み進めるとダリオアルジェント監督作品のオマージュが至る所にちりばめられている。しかしちりばめら過ぎてダリオアルジェント監督が誰かを知らない人にはピンとこないし知っている人からするとちょっとくどいと思うほど説明が多い。こんな感じなので前半半分はダリオアルジェント講釈に終始し飛ばし読みしてやろうかぐらいなテンポで話は進む。中盤以降スラッシャーっぽくなってくるがダリオアルジェントのオマージュなので新鮮味もなく進む。そしてラストは全くリアリティのないそして全く怖くなく「この調子で続編へ続く?」という幕引きで終わる。裏表紙の粗筋を読んで面白そうだと思ったのが間違い。まあ二時間で読み終えたのでそんなに時間を無駄には使わなかったと思えばまだ良かったかも。