見出し画像

ありのままの自分

今日ABEMATVを観ていたら「性格が悪いは悪なのか?」という議題で討論していた。ビジネスの世界では性格が悪い人が成功していると紹介されていたがそこで思い当たる事があった。まだ社会人になりたての頃の僕は純朴そのもの。日々業務に励んでいたある日上司からこんなことを言われた。「お前はハングリー精神が足りないからもっと人を押しのけてでも出世したいという気持ちになれ」しかし純朴そのものだった僕は真に受けて性格を変えるべく努力した。もともと荒っぽい職場だったので自分も少し荒っぽくならないとぶっ飛ばされてしまうような環境。負けず嫌いだった性格もあり環境に順応しようとした。すると不思議な事に最初は演技だった荒っぽさや「僕が、僕が」と前に出る事も続けていると以前からそうであったかのように錯覚してしまっていた。なので人とぶつかる事も多かったし多少体育会のノリでもそれくらいじゃなきゃと思ってしまっていた。しかし振り返ってみると「自分はこんな性格だったっけ?」と思うことも多くなってきていた。どうも自分が自分じゃないような感覚。そんな時はすごく気持ちが張り詰めていることが多い。自分を鼓舞するようなちょっと無理した感じ。そんな時、自分の大切な人に対する気持ち、心配する気持ち、相手を思う気持ち、そんな気持ちを感じた時「これが本来の想いなんじゃないの?こうありたいと願う本当のところなんじゃないの?」と思った。若い頃はよく人から「優しすぎる」と言われて傷付いた。でも今は「優しくて何が悪いのだろう?」これは自分の長所だと素直に思える。
前述の上司から言われた「もっとハングリーに人を押し退けろ」だが今日のABEMATVにその先の一つの答えがあった。「自分が自分がと人を押しのけて前に進む人は一見カリスマ性があり力強く見えるがそれは第一印象であってその後段々と押しの強さや協調性の欠如が露見し中々他者と良好な人間関係を長く続けられない人が多い。周りの人が離れていってしまうからだ」と。あくまでそういう傾向があるということだがそれを聞いたらしんどい想いをして無理しなくてもいいと気持ちがすっごく楽になった。

いいなと思ったら応援しよう!