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高尾山初登頂

扉を開けると月と目が合った。
朝5時半。
まだ明け切らない町へ出る。
真冬なのに寒くない。
防寒対策はしっかりしたのだがこれじゃ逆に暑くなったりして。

今日は高尾山へ登る。
今年のやりたいことの一つ「登山」である。

まずは第一歩のつもりで「高尾山」を選んだ。
ワイドショーの受け売りで高尾山なら最初の一歩でも登れるんじゃないか?と思い選んだ。
高尾山と言えども練習も兼ねているので準備もしっかりやる。
リュックサックに着替えやタオル、飲み物などしっかり入れる。
靴はスニーカーしかなかったがなんとか大丈夫だろう。
高尾山までは南武線分倍河原まで出て京王線に乗り換える。南武線が流石に長いがそれでも一時間半くらいで高尾山口まで着いた。

高尾山口駅

そこから少し歩くと高尾山登山口が現れる。

高尾山登山口

ワイドショーを見た限り物凄い混雑なのかと思ったら割と静か。
とりあえず早く来て良かった。
さて高尾山にはいくつかの登山ルートがある。
もちろんロープウェイもあるが今回はゆっくり登りたいのでもちろん歩き。
更に所要時間が長い第一コースを選ぶ。
やはり高尾山と言えども山には変わりなく結構キツい坂道が続く。

行き交う人は少なく時折チラホラすれ違うくらい。
まだ朝8時過ぎくらいだがこの時間に下りてくるところをみると御来光でも拝んだ帰りなのだろう。すれ違うとき「おはようございます」と挨拶を交わす。
今でもちゃんと挨拶をするのかとちょっと感動。しかし8割くらいかなぁ。
最初は緊張するんだよね。
えっちらほっちら30分くらい登った頃にやっと本当の高尾山の入り口が見えてくる。

高尾山

ここまで登って思うことは普段のランニングと使う筋肉が全く違うところ。
こりゃ登山用のトレーニングも追加しなくちゃいけないね。
でも基本スクワットをやれば基礎練習になると思う。
外気温は寒いが体感温度は暑い。
なので帰りの着替えを考えてインナーを1枚脱いでおく。

高尾山薬王院

途中高尾山薬王院に寄りお参り。
ここらで半分くらいかな?
まだまだ山道は続きます。

森林浴とは良く言ったものでジワジワ沁みてくる。
例えその場では何も感じなくても森の中にいるイオン感というか沁み込んだ様々なエレメントが後々効いてくると思う。
無理に感じることもなく自然に吸収すれば良いのだ。
結構険しい道を進むと突然視界が開ける。
山頂だ!

意外に景色は広がらない。
標高が低いというのもあるのだろう。
少し休んで山を下りる。
帰りは第四コースの自然コースを選ぶ。
しかしなんだかおかしい。

明らかに森林コースだ。
これって間違えた?
暫く行くと標識があった。
やはり間違えておりこのまま行くと別の山に縦走してしまう。
もう一度山頂付近に戻り人が居る広い道を下る。
暫く行くと本来の第四コースの標識が見えた。
第四コースは意外に険しく林間コースを下る。
登山は下りがキツいというがなるほど確かに脚に来る。
しかし下りの方が気分的に楽で周りの景色も堪能する余裕も出てくる。

木漏れ日が水晶の粒のように輝いていたり、朝靄が幻想的に漂っていたり本当に綺麗だ。

光の粒が水晶のよう。

太い木の幹を触ってみる。思わず樹に抱きつくとなんだか大地からの養分を一緒になって吸い込んでいる気になる。

木の根元

木の根はまるで歯の根元のようだなぁなんて思ってみたりこの根がどこまで深く伸びているのだろうなんて思いを巡らせてみたりする。

途中にあった吊り橋


そんな自然をまん喫しながら気が付くと登って来る人が増えている。
なので挨拶をする回数もグッと増える。
しかしこの辺りになるともう慣れたもので気楽に「こんにちは」を連呼している。
かなりの時間下っていた気がするがなんとか麓に到着。
登山口のケーブルカー乗り場まで戻ってお饅頭をお土産に買って帰る。
所要時間三時間ほどだったがしっかり楽しめた。
来て良かった。
丁度いい練習になったと思う。
これをステップに次に登る山を目指したい。

次は箱根か丹沢か?
温泉をご褒美にしつつ計画を練りたい。

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