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私のクリスマスソング  宮沢賢治の「雪渡り」

宮沢賢治の朗読音源を少しずつ制作していきたいと思っています。
「やまなし」とか「雪渡り」とか、いつかは「銀河鉄道の夜」を。
子どもの頃から好きな作品ばかりです。
なかでも、大好きなのは「雪渡り」
朗読は何度も録ってみるのですが、なかなか進みません。
好きすぎて、大切につくりたいという思いが強く、いろいろ慎重になってしまいます。

先日、とりあえず冒頭部分を習作のようなつもりで録ってみました。
それで、消すのももったいないので、それを再構成したうえで、以前つくった音楽にのせてスポークンワードのような音源をつくってみました。
音楽の方は昨年の今頃、オリジナルのクリスマスソングができたらいいなと思ってつくったものです。
自分では少し気に入っていて、和歌の背景に使ったり、英語詞をつけたりもしました。

この「雪渡り」の冒頭部分も、物語の時代や社会背景をいったん横においておけば、クリスマスの雰囲気もないこともないかな・・・、と思っています。

自然や季節の美しい描写と、幻想的で驚きに溢れた繊細な世界。
四郎とかん子、幼い兄と妹が、すべて雪に覆われた一面の銀世界を目にした時の、新鮮な驚きと高揚感。
「雪渡り」に満ちている、そんなセンス・オブ・ワンダーが表現できていたらいいなと思います。

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