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【詩を音にのせて】修羅の十億年 宮沢賢治「春と修羅 序」
修羅の十億年
宮沢賢治 「春と修羅」の「序」。
その朗読音源をつくりました。
出会った10代の頃はさっぱり意味がわからなかった、この「序」。
今あらためて読み返してみると、「修羅の十億年」と表現されているような、宇宙的なスケールの空間と時間の中で、肉体と魂の関係、命と命の因果、その命の連続性など、彼の紡いだ言葉の一つ一つが具体的なイメージを伴って、年齢を重ねた今は切実なものとして感じられます。
細野晴臣さんの音楽と常田富士男さんの朗読
昔、アニメ映画「銀河鉄道の夜」(杉井ギザブロー 監督)を、セリフを暗記するほど、VHSのテープがヨレヨレになるほど観ました。
ますむらひろしさん原案の、キャラクターが猫で描かれているものですね。
そのエンディングで、細野晴臣さんの音楽にのせた「春と修羅 序」の一部が流れます。
朗読は常田富士男さん。
このエンディングがたまらなく好きで、それに1ミクロンでも近づきたいと思って、この朗読音源をつくりました。
音楽に自然に言葉をのせるものが、なぜだか好きです。
子どものころ聴いて衝撃を受けた、
「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」(ダウン・タウン・ブギウギ・バンド)
「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」(左とん平)
(B面の「東京っていい街だな」も名曲!)
それから、
「ブルーの見解」(佐野元春)など
こういうものは、スポークンワードというんでしょうか。
それとも、ポエトリーリーディングなのかな・・・。
定義が色々でよくわかっていないのですが、音楽の上を言葉が素直に流れていく感じが、すごく自分の感覚にフィットします。
少しずつそういったものをつくっていけたらいいなと思っています。