なぜ幼児(小学生未満)にプログラミング教育をするのか?
みなさまこんにちは。
読んでいる方の中にはもしかしたら、3歳からプログラミングをさせるなんて英才教育なのかとか、もっと他にやること(字を書く練習とか)あるんじゃないのなんて思った人もいると思います。
今回は、幼児にプログラミングをさせる意義について考えていきたいと思います。
実は最近、ソフトウェア技術者で2児の母の方から、「プログラミング教育には懐疑的だったが、プログラミングの敷居が下がり、ほかの実験や体験教育と同じように提供できるものになってきたということではないだろうか」という話を伺って、なるほどと思いました。
プログラミング自体は、絵を描く、字を書く、レモン果汁で電池を作る、キッザニアでお仕事体験をするといったものと本質的に同じなのかもしれません。しかし、これまで子供には難しかったのでやられていなかったわけです。今それが、すごく簡単にできるようになったのである種の体験学習や表現学習として行われるようになったという見方もできるということです。
これまでプログラミングは、パソコンのキーボードでアルファベットをタイピングできないと難しいものでしたが、学習用のものではあるにせよiPadの画面上でタッチするだけできるようになりました。このため、簡単にコンピューターを使った表現やお仕事体験ができるというわけです。
では幼児がプログラミングを学ぶことでどんないいことがあるのでしょうか。他の体験学習と同じように、
・ものを作る楽しさを知ることで創作意欲がわく、好奇心が身につく
・新しい言葉や新しいことを知り、知識の幅が広がる
・プログラミングをお仕事にしている人の気持ちがちょっぴりだけわかるようになる。お父さんお母さんの仕事にも興味が出てくる
こんなところでしょうか。また、親子でのコミュニケーションにもよいツールです。
・ブロックを組み立てることや字を書くことと比べて、お父さんお母さんもわからないことが多いので一緒に学べる。他のお仕事体験をするのと違って一緒に参加して作れる
・作った作品をお母さんに見せることでほめてもらえる機会が増える。特にプログラミングはお父さん、お母さんも未知なのでほめやすい
・雨の日やちょっと体調が悪くて休んでしまった日でも楽しくできる
さて、ここまで読んで、「なんだ別に他の学習と変わらないならやらせる必要ないじゃん」と思った方も多いかと思います。
私は実際そうだと思います。合う合わないもありますし、公園に行って草むらを探検するほうが学びが多いかもしれません。
ただ、子供たちの意欲にはムラがあるので、今は公園に行きたくない、字を書く練習をしたくないというときもあります。雨が降って公園に行けない日もあります。そんなときの有効なオプションとしてプログラミング教育は十分機能する。私はそう考えています。
リコーダーを教育するのと似ていますね。音楽家やリコーダー奏者を増やすための教育ではなく、感受性を身に着ける一手段なのだと思います。