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育休「さも、当然」の世の中って最高!(逃げ恥スペシャルの感想です。)

2日に放送されたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!」、録画予約していたのを見ての感想。すっばらしい!の一言。一番良いと思ったシーンは、一カ月の育休を取ろうとする平匡さんが、事前に「さも当然」という顔をみくりと練習するシーン。そして、更に良いシーンは「さも当然」という顔をしてみた平匡さんに対して「男が3ヵ月も育休を取ること」に渋い顔をするリーダーに淡々と教え諭す沼田さんのせりふ。そうそう!人間なんだもの。育休に限らず、急に体調不良で休むことだってありうるし、そんな時のリスク管理こそが大切。その通り~!(まあ、リーダーの身になってみれば、いうは易しだけどねえ。(^^)。まあ、それはさておき。)

またまた昔話になってしまいますが、私は「寿退社」という言葉が「さも当然」だった時代に企業に入社し、がんばって苦労して、ついこの間まで勤め続けてきました。(今の若い人向けに説明しますと、女性は数年働いたのち、結婚して退社するのが花道とされていた時代があり、それが「寿退社」とよばれていました。)で、私は結婚しても辞めず、部署で出産第一号となり、仕事と育児の板挟みとなり、大変大変苦労しました。もちろん、まわりは理解ある人ばかりでしたが、世間の常識が今と違っていた!なので、本やネットで両立のコツをさがしてみても、あるのは、「さも当然という顔は決してせず、時短で帰る時は、先に帰って申し訳ないという顔をしろ。育休は取らせてもらって有難うという感謝の気持ちが大事だ。」だのといったことが、多く書かれていました。

もちろん、感謝の気持ちは大事ですが、、、もちろん、そういう気持ちも持っていましたが、、、でも、でも、それが高じて、といいましょうか。それが行き過ぎて、私は非常ーーーーに、肩身狭く、仕事をしていました。決して手を抜いていたわけでもなく、子供が生まれる前以上に効率的に密度濃く仕事をしていたにもかかわらず、時には、パソコンを持ち帰って子供が寝ている間に仕事をしていたにもかかわらず。。当時システムの保守運用の仕事をしていたのでシステムトラブル時には帰宅後に電話がかかってきて対応していたにもかかわらず。。まだ仕事したい気持ちをおさえて、まだ仕事している仲間に「申しわけない」といいつつ、帰宅して、保育園に子供を迎えにいっていました。

で、このドラマを見て、いっちばん私のツボにはまったことは、「さも当然」でいいんだ!ということ。眼からうろこでした。ほんとうに!そういう意味では、私は昔からの因習にとらわれて生きてきました。ずっとずっと、ずっと。。まるで、奴隷のように。です。いや、言いすぎ?いや、言いすぎなんかじゃない!いきなり話が飛びますが、女性はまあ、特に私の親世代の女性たちは、大変な家事労働をしながらも重きを置かれず、まるで奴隷じゃないかって今、思いました。それ、世間に、洗脳されていただけかもしれないってドラマを見て思いました。出産、育児、家事、どれをとっても重労働。それを、大したことではないという風に男性は見る。やったことないから仕方ないとはいえ。。実は、大したことだったんだ。と、会社の仕事と家事と育児と全部経験した私は思います。そういう細かい大変さを、本当にたった2時間ほどの枠の中に、全部みごとに詰め込んでくれて、有難う「逃げ恥」!です。可視化できた。自分で気が付いていなかった。そうか、そうか。私はすっごく大変なことをしてきたんだ。

そして、それって、決して「申し訳ない」ことなんかじゃないんだ。世間の常識がおかしかっただけ。世間の常識が無理難題を女性に押し付けてきただけ。仕事するなら男性同様に残業しろ。いやなら辞めろ。子供を預けて働くなんて子供がかわいそう。女性は、仕事しててもしてなくても家事や育児はやって当たり前。それ、全部、過去のおかしな世間の常識だっただけ。今は違う。変わりつつある。みんなが共存できる人間らしい生活ができる世の中に変わりつつある。みんなで「さも当然」って顔して育児と家事と仕事と趣味、全部を楽しめる世の中になりつつあるんだ。

「逃げ恥」代弁、ありがとう!


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