一歩踏み出す元気が湧いてくる!小学校女性教員向けプログラミング研修「SteP 2024夏」での学び
小学校を中心とした研修・実証研究を担当している未来の学び探究部の竹谷です。みんなのコードでは、小学校女性教員向けのプログラミング教育研修「SteP」を提供しています。
参考記事:小学校の女性教員向け・プログラミング教育の養成プログラム「SteP3期生」募集開始
現場で女性の先生方がプログラミング授業の実践を応援する SteP も回を重ねて3期目を迎えました。これまでに受講した先生方に講師を担当していただくなど、コミュニティとしても着実に成長してきています。
3期の募集には27名が応募。その第1回となる夏の研修は、先生方がプログラミング教育に取り組む自信をもつきっかけとなることをねらいとして、開催しました。
その当日について、熱気あふれる現場の様子をお伝えします!
※この記事はみんなのコードコーポレートサイトからの転載です。
暑さに負けず、元気にスタート!
8月14日、この日も非常に暑い中、神田駅近くの会場に続々と小学校の女性の先生方が集まってきました。会場に来られない方のため、オンライン参加も組み合わせたハイブリッド開催で研修がスタートしました。今回の研修は、楽しい体験を中心に計画しました。また、講演も広島県で教育改革に取り組まれた前広島県教育長の平川理恵さんにお話しいただくことで、新しいチャレンジに踏み出す元気をいただけるはず、と思って企画しました。
楽しい!これならできそう!
最初の挨拶は手短にすませ、さっそく運営メンバーの浅村先生による「Kahoot!」でのアイスブレイク。すぐに「へえ〜」「そんなこともできるんだ!」と会場の雰囲気は一気に盛り上がりました。
場も温まったところでプログラミング体験会へ。
会場では TfabWorks の高松さんを講師に、AkaDako を使った課題解決の研修に取り組みました。AkaDako はいろいろなセンサーや LED 、スイッチなどが一体になったプログラミング教材です。授業で使いやすいことを第一に開発され学校現場で広く使われている Scratch と連動して動作させることができます。初めは不安そうだった先生方の表情が、みるみるうちに生き生きとしてきました。
「できた!」「すごい!」という歓声が会場のあちこちから聞こえ、まるで教室が子どもたちでいっぱいになったかのような楽しい雰囲気に。
オンラインでは私が講師となり、 CS First の研修を進めました。 Google Classroom と連携させて、ガイド付きの画面で Scratch の基本操作を子どもたちが自分で学習できる教材です。オンラインでの操作を伴う研修は、参加者の状態が把握しにくいのでなかなか難しいのですが、優れた教材のおかげで、先生方は大きくつまずくことなく取り組めたようです。
参加者からは
という声を聞くことができました。
力のある言葉に、背中を押される
午後からは、前広島県教育長の平川理恵さんに講演いただきました。教育現場でのデジタル化の重要性や、それに伴う課題について、豊富な経験に基づいたお話に、参加者の先生方は聞き入っていました。
「新しいことを始めるのは怖いけれど、子どもたちのためになると信じて一歩踏み出す勇気が大切」という言葉に、多くの先生方が深くうなずいていました。
参加者からは
など、多くの先生方が講演から新たな挑戦への意欲を得たようです。
もっともっと体験!
講演後もさらに体験会は続きます。運営メンバーの浅村先生による「ピクトグラミング」、田中先生による「ドット絵プログラミング」の二手に分かれて、それぞれまた楽しいワークショップの時間となりました。
前に進もう!という声、続々
研修後のアンケートでは、なんと95%の方が「大変満足」と回答! 多くの先生方から前向きな感想をいただきました。
オンライン参加の方からも
という声が寄せられました。
これからが本番!
今回の夏の研修は終わりましたが、ここからが本当の始まりです。2学期以降、先生方が実際の授業でプログラミング教育を実践されるにあたり、 SteP では継続的なサポートを行っていく予定です。
ある先生からは、「こうした、背中を押してもらえる場所があることが、若い先生方にもとても力強い存在だと思うので、続けて欲しい」というご意見もいただきました。
女性の先生方の活躍で、日本の教育がますます進化していくことを期待しています。これからも、StePの活動にご注目ください!