今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2023/3/21 #85
クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
『THE FIRST SLAM DUNK』は初手の情報解禁で、ファンからかなりの反発がありましたが、それ以外の展開は非常に巧みだと感じています。今月末から鑑賞料金500円施策も始まりますし、まだまだ人気は伸びると思います。
映画『SLAM DUNK』応援学割実施で鑑賞料金500円に 対象は小・中・高で25日~31日まで
『THE FIRST SLAM DUNK』は座席指定券の販売を一ヶ月前からおこなったり、商業映画として様々な試みを実施しています。今回の500円視聴もその一環でしょう。小・中・高の学生は、いわゆる「スラムダンク」世代ではないので、興業のテコ入れにもなりそうです。
映画祭の役割は賞だけじゃない。押井守監督がほぼノンストップで語るアニメ文化の継承と業界の問題点
新潟国際アニメーション映画祭の開催にあたっては、たくさんの媒体で押井監督のインタビューが掲載されましたが、CINRAの記事が一番内容が濃いです。アニメに批評がないとは、確かにその通り。「映画芸術」誌のようなものが出てきても良いはずです。
点字ブロックに隠れアンパンマン「危ないからやめて」視覚障害者が指摘 アンパンマンミュージアムの見解は
最初の回答が「ご質問にはお答えしかねます」で、こりゃダメでしょと思っていたら、一転して回答がありました。ネットで騒動になったからかもしれません。
経緯はさておき、「ご意見を真摯に受けとめて、通常の点字ブロックに順次交換いたします」とのことで、結果オーライですね。
中国アニメの進化を語るシンポジウムが東京アニメアワードフェスティバル2023で開催 アニメオブザイヤー授賞式では谷口悟朗監督が故人を偲ぶ一幕も
端的に中国アニメの「今」が語られています。
「中国政府が国内のアニメ産業振興を目的に、2000年代半ばに海外のアニメ作品のテレビ放送を制限した」
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中国産のアニメが増える
(結果)
2Dアニメ:「技術が追いつかず、ヒット作と呼べるものはあまり出てこなかった」
3DCGアニメ:「ディズニーやドリームワークスといったスタジオが手掛けた3DCG作品が公開されるようになり、中国でもCGアニメを手掛けるところが増えた」
手描きアニメは、個人による「技量」の比重が高いですが、CGアニメの制作ついては「工数」勝負のところがありますので、人口が多い中国という特性にハマっています。
『ONE PIECE FILM RED』が配信でも大ヒット、『ワンピース』シリーズが圧倒的1位を獲得~配信コンテンツ視聴者数ランキングTOP20(3月第2週)
2位以下に4倍もの差をつけて『ワンピース』が配信で、現在最も視聴されています。『ONE PIECE FILM RED』の効果もあるとはいえ、『ワンピース』のようなレガシータイトルがここまで観られているとは驚異的です。
プリキュア大人向け施策に挑戦、「Yes!プリキュア5」「魔法つかいプリキュア!」新作を発表
キャラクターは物理的な成長をしないことが、キャラクターが長らく愛されるポイントでしたが、プリキュアは大人向けのアニメとして一歩踏み出しました。『ドラえもん』『アンパンマン』『名探偵コナン』など、キャラクターは成長しないが、客が入れ替わる仕組みは王道です。反響や商業的な行方が気になります。