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勧められたり、観たくなって観たり観ている映画2024

こんにちは。芸術の秋、ということは映画や動画の秋。人から勧められたり、SNSで流れて来たり、これは観なきゃ!と観たり観直したりしたものを書いてみます。

自分はHSP気質があって音や映像に敏感らしいのであまり激しいのとか心揺さぶらされ過ぎるよりは、安心して見続けられるか観終われるか、とかが重要かもなと思っています。

「読書感想文」と同じで昔から鑑賞後の感想になかなか表現力が足らず、観ている間ずっと「あ!ここの表現を書こう。ここで感じた気持ちを忘れないで書こう」と意気込んで見てしまうことが多くて、SNSの弊害だよなぁと感じることもしばしば。とはいえ手のひらサイズの電子機器から2時間近く半強制的に離れられるのは映画館くらいの私には映画ってすごく良いんです。


室井慎次 敗れざる者

踊るシリーズはずっと観ていたんだけれど、和久さんこといかりや長介さんが亡くなってからちょっとご無沙汰していました。

気になったので見に行ったら、ハンカチ握りしめて号泣号泣。笑う笑う。ストーリーは結構シリアスで、本編とも関わるのでサスペンス的要素はありますが、笑うツボも泣くツボも多分全然別の場所。

踊るシリーズが1997年に始まったらしいので、もう30年近く立つのか。その間にいろいろあったな、とかその時間軸を遡っていったらきっと涙が出たんじゃないかと思います。青島コートににたモッズコートで2作目も観に行く!


青春18×2 君へと続く道

原題は、青春18×2 通往有你的旅程

ロードムービー?というやつなんでしょうが、初恋を追いかけている切ない内容。台南の景色、台湾の空気感、ピリッとした日本の景色や文化、人の違いと似ているところ、穏やかな空気の中にも自分の中にも似たような経験や景色・風景・人間関係が蘇ってきて、少しキュっとします。

なにわ男子の道枝駿佑さんが出ていたのもなんか、不思議とマッチしていた。これ見た後台湾と東北に行きたくなる人続出かもなあ。


流麻溝十五号

原題は、:流麻溝十五號

ハンカチ必須と前情報は聞いていましたが、持ってた方がいいです。息苦しい。ポップコーン食べながら、とか絶対無理。「え?日本の戦後の後台湾てこんな事になってたの?」って知る人が多いはず。

私も聞きかじっている程度で、それでも親日の人たちが多い台湾の人たちを本当にリスペクトしてしまう。沖縄も台湾も、日本や海外に歴史的に翻弄されていることを、もう少し私は学ばないといけない。でもそれを「重く」とらえる、というよりは「知ろうとする」「自分でそれを噛み砕く」「その気持ちを咀嚼して、誠意を持って生きる」ことくらいしかできないんだろう。

ラストシーンを見て、本当にそう思った。「こういう世界で生きたかったよね!涙」と。


ゲゲゲの謎 真生版

既に2023年版は、動画配信がされてますが、これは劇場で観た方がいいやつ。集中が途切れずずっとハラハラドキドキ、胸が苦しくなります。

アクションも愛憎もドロドロもあって、でも絶望感はない感じでスカッとします。自分はどう生きたいか、どう感じて表現していきたいか、考えながらじっくり観ます。家で観るなら真っ暗にしてからがおすすめ。

ソロ活で3回ずつ観ました。それでも足りない。


おもひでポロポロ

ジブリが配信されないのはDVDとブルーレイの販促なんだろうか。

DVDを借りて来て観ました。借りてよかった!沁みたなあ!主人公の年齢とも時代背景ともズレはあるけれど、小学生の時にアニメージュで読んでいた時よりずっと、心にピタっと寄り添ってくれました。

私も夏休みに「田舎」に帰れなかった組で、乗鞍に行ってからは親の仕事の掻き入れ時は逆に東京に出されていたほど。

今井美樹さんと、柳葉敏郎さんの掛け合いが心地よくてずっと聞いていたい。純朴で下心がなくて、清い感じがしてとても好き。エンドロールで相合傘に入っているのを観たらほっこりしてしまった。2人がずっとうまくいきますように。


ブレードランナー

腐れ縁の友人K子さんから「ディストピア感が良い」と勧められた中のひとつ。トータルリコールと攻殻機動隊とロボコップはまだ観てない。

エイリアンはちょこっとずつ観てます。

基本的に怖がりの私は触手が伸びないんだけれど、共通しているのはこういう作品は映像がきれい!ストーリー展開はSFだし普段使わないキーワードとか想像力が必要なので、脳みそをフル稼働しつつ、途中でwikiを検索しながら、監督とか脚本の意図やテーマや背景を補填して見るのに時間がかかる!

とはいえ、ジェットコースターに乗るかお化け屋敷を歩く気分というか、敢えて、わざわざ、おっかながりに行く感覚があって、普段は絶対やらないから、ちょっと楽しい。


キングダム 大将軍の帰還

コミックは知っていたけれど読んだことなかったのに、映像がシリーズ化するとつい観てしまっちゃう気持ちと、出演者や映像美で観続けている作品です。

観ていてぼんやり感じたのは、昔も今も、大きな大陸も極東の島国も、奪い合いの争いや闘いはあるし、知恵者や軍師やパイオニアが切り開いて行くのに変わりないんだな。ということ。

大企業やスタートアップや中小企業や個人事業主、代表と歩兵の役割とかを考えてしまっあら、冷静に私が今の社会で「あの辺で、うぉーって槍を担いでいる一人にすらなれてないなぁ」「こんな大きな画面なのに映らないくらいの役割なんだろうなぁ」とか考えたらショボんとしてしまったり、

現代だって、立役者になるような人たちはそれなりに傷ついたり苦難に立ち向かったり、孤独と戦ったりして、立派になっていくんだろうからそれも変わらないなぁ。なんて。

と、同時に、大沢たかおさんの筋肉と演技に惚れ惚れしましたよん。


Shogun 将軍

これもK子ちゃん繋がり。

ある晴れた日、お散歩していたら俳優さんとすれ違って「Shogunの人だよー!」とK子ちゃんが目をハートにしてキュンキュンしてたので、どんな作品なのか気になって観ました。映画じゃないけれどスペック的には大河か映画くらいだったので、紛れ込ませました。

衣装と室内の誂えが半端ない。男性も女性も、高貴な方も庶民も、日の本の民も、蛮人(差別用語ですが作品で出てるから敢えて)も、手が抜かれてなくて、ストーリーより気になってしまう。

あと、セリフが日英どちらも表現力が豊かで、昔の時代劇観ているみたいで、懐かしくなりました。

残忍なシーンや、森が出てくると、日本製じゃないなぁって思ったりしたけれど、これは映えある賞をとって然るべき作品でした。

ちなみに、私たちがすれ違った俳優さんは、平岳大さんでした。


合コンに行ったら女がいなかった話

これも映画ではないけれど、秋期楽しみにしていた作品で、案の定繰り返し観ている作品です。

ファンタジーで単に楽しい。イケメン(中身は女)と、大学生男子がわちゃわちゃしてて、こういう普通に楽しい学生生活したかったなー。と、暗黒だった記憶しかない学生時代を思い返すと、「暗黒に過ごしたい。萌えたり、映えたり、リア充な暮らしなんて自分には似合わないしあり得ない」と信じ切っていたので、そうなってしまった訳で。もっと楽しめばよかったなー。


ジャンルも方向性も全然バラバラなんで、共通項はなんなんだろうな。と考えてしまわなくもないですが、食事と一緒で本当に自分は雑食だし、人に影響されやすいし、観られないのは絶対観られないし。

映画の情報を知って
映画の公式サイトやSNSをチェックして
公開日を調べて
劇場を調べて
日程と折り合いがつく日時や場所を選んで
チケットを買って(できるだけ格安チケットを探す!)
席を予約して
当日時間に間に合うように劇場に向かってチケットを発券して
ドリンクやフードやオリジナルグッズを買ったり
劇場やその付近で時間を調整して
トイレに行っておいて
席についたら注意事項や次回放映作品をたくさん見て
「次あれ見たいなあ」ってぼんやりして
暗くなったかと思ったらまだ宣伝が続いていて
ようやく本作が上映
1時間半から2時間集中して

というすごーく面倒な作業を、映画館だとしないといけないわけで。無料じゃないし。でもその一連の作業を通して自分を調整しているというか、自分と作品との時間を構築するというか。デジタルデトックスもしているし。

それってすごく優雅で贅沢で、それでも2時間2000円くらいでできる、コスパの良い休日の過ごし方なんじゃないかなと思う。

さて、また次を探しに行きますか。

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甲田智恵
サポートありがとうございます! 私に書くことの喜びを感じさせてくれて 心から感謝します。大切に使わせて頂きます(^-^)」