最近の記事

猫と熱

猫が好きです。  動物嫌い(苦手)の母がイニシアチブを取る我が実家では、人間以外に家の敷居を跨ぐことを許されたのは後にも先にも金魚のみでした。 そんな実家のヒエラルキーのおかげで、犬とか猫とかペットの類とは無縁の人生を二十数年送ってきた私ですが、ひょんなことから猫を飼うことになり、突然猫との共同生活が始まりました。 もともと動物が嫌いだったわけではなく、むしろ可愛いし好きと思ってはいましたが、ただ「経験」がないからと言う理由で、この先もペットを飼うというイベントは私の人

    • 幸せとは猫の形でパンの香りがしてクリームが詰まっている

      何やら妻に大きな仕事があるらしい。 リビングやお風呂の中でブツブツ練習していたのを 聞くでも聞かないでもない感じで耳に入れていたので、 いつがその大仕事なのかは知っていた。 その日は仕事が早く終わり、帰り道の心には幾らかのゆとりがあったので、今日がその妻のXデーであることに気づくことができた。 なんとなく労いのシュークリームを買って帰り、 大変でしたね、と夕食後にコーヒーと提供すると 「幸せってシュークリームの味がするんだね〜」 と喜んでくれたよう。 たしかにシュ

      • sink,think,sing.

        うちの猫はシンクに入りたがる。 猫は水を嫌がるものだと思っていたけどそうでもないのね。 性格なのか、赤ちゃんの時から飼っていて水に抵抗がないのか、お風呂もそんなに暴れずに済ませる。 しかし足も尻尾もビショビショにして家中を駆けずり回るので、それはもう掃除が大変で。 クイックルワイパーで追いかけ回すも、追いかければ追いかけるほど逃げ回るあたりはもう恋だな、なんて。 何がそんなに楽しくてシンクに入るのか考える。 ・冷たくて気持ちいい ・囲まれていて安心 ・鳴き声の鳴りが良い

        • 滴るヘアオイルは誰の涙

          ヘアオイルの蓋が今日も開いている。 正確に言えば蓋は載っているので一見閉まっているが、クルクル回して閉められていないのだ。 知らずに蓋を掴んで取ろうとすれば洗面所にオイルをぶちまけることになりかねない。 これは大事件の前兆だ、注意しなければ!と思う気持ちが先行してしまい、 「オイルの蓋閉まってないよ、ぶちまけても掃除しないからね」 … 良くない言い方をしてしまった。 オイルの蓋なんか閉めてやればええやん と今になれば思うが、開いてる!良くない!注意だ! なんて勢

          一年がマジ若い

          「一年マジ若いわ〜」 とか言っちゃう大学4年生のあの気持ちについて考えてみる。暇だから。 まず男女で違いがあるのだろうか。 こんな駄文を綴る自分は男性なので女性側の考えはあくまで推察でしかないが、基本的には同じであると思う。 男女共通してマジ若発言に込める思いとしては、 「自分はもう大人だ」ということ。 自分がいかに成熟した人間であり落ち着いた人間であるかを、なんの罪もない一年生を引き合いに出してアピールしているのだ。卑劣ねまったく。 そして、自分はもう一つ上のステー

          一年がマジ若い

          愚者のみる夢は甘い。

          寝言が結構好き。 ここでいう寝言とは解散?活休中?の4人組ガールズバンドではなく(そっちのねごとも結構好き)、 寝ている時に発している意味不明な言葉の方。 どうやら僕は割とよく寝言を言うようで、 家族や友人、夜を共にした女性から度々報告を受けることがある。 そして結構はっきり喋っているそう。 「話しかけられてんのかと思って返事したら全然寝てたわ」とか言われる。 何か余計なことや言わなくていいことを口走っていそうで心配になることも多い。 が、無意識の中で自分が何を言っ

          愚者のみる夢は甘い。

          格好はつけた方がいい

          格好をつける人は嫌われることが多いように思う。 小学生の頃はカッコつけマンなんて呼ばれたりして、いじられることが多い。 でも大人になるにつれて格好は大事だなーと思う。 第一印象とその後の印象は変わらない事が多いし、 そもそも印象が変わっていくほど深く付き合う人は そんなに多く無い。 常に格好良くいることはこの人生の難易度を下げる簡単な方法だと思うわけですよ。 そしてこの頃特に思うのは、格好でテンションにブーストがかけられるということ。 僕の仕事はシャツさえ着てれば

          格好はつけた方がいい

          天才マント

          「俺か、俺以外か。」 かの有名なホスト界の帝王ローランド様の言葉であるが、この言葉には漲る自信のほかにもう一つ意味が込められているという。 歌舞伎町のホストには"俺"か"俺以外"の2種類しかいないように、この世界には"君"か"君以外"しかいない。 ということ。 自分の人生の主役はいつだって自分で、この世界に1人、オンリーワンの自分に自信を持って生きていこうという意味が込められているそう。 いや本当かよ。 後付けだろ。 でも後付けでもすごい。 最初からこういった気の

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          原田マハが好き

          芸術は飾りではない、 敵に立ち向かうための武器なのだ。 これはピカソの言葉。 民衆を動かしたのは1枚の絵だったように、 いつだって文化は、心を、次第に体を動かす。 文化が潰えてしまいそうな今だからこそ、 自分くらいはあらゆる無駄なものに触れて生きたいと思う。 人生もアートも余白が大事だよね。 先の見えない暗い時代ですが、 向かう先が明るい朝であるように。 つまり今日は何も思いつかないということ。 《今日のBGM》 go!go!vanillas/おはようカルチャー

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          月曜の雨に思いが巡る

          手に入らないから欲しいのであって、 手に入れてしまうとそのものに価値を見出せなくなる。 服だってお店で眺めてる時が一番着たいし、 本もツタヤで選んでる時が1番読みたい。 でもいざ買ってしまうと、意外と着ないししばらく読まないで積んである。 結局、欲しいのはその物体ではなくて、そのものをいつでも自由にできる権利であり環境なんだろう。 その権利や環境が当たり前になってしまうと、 欲しかったときの憧れの気持ちや、手に入れたときの感動と喜びはなくなってしまう。 これはおっぱ

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          1機アップについて考える

          子どもの頃ゲームをしながらよく口にしたセリフ 「よっしゃイッキアップした〜」 ゲームの中では特定のアイテムを取ると、余分に一回死ねる事になって、その後のプレイにダイナミズムが生まれてくるんだけど、保険があると責められるよね〜ってまぁ話はまた今度にして。 なんの疑問もなく「イッキアップ」してたけど、 いやイッキってなに。 まぁ1キであることは明白なんだけど、 「キ」ってなによもう。 しばらく考えてみたけど、少ない人生経験と知識で思い浮かぶのは3つ。 ①「期」1期アッ

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          ポジティブオーバーシュート

          日に日に感染者数を増やすコロナウイルスのニュースを見て思う。 オーバーシュートって響き悪くない。 不謹慎だがオーバーシュートは言いたくなる。 緊急事態宣言も出ており不要な外出はもちろん控えるべきだけど、 自粛要請期間に誕生日を迎える人だって、結婚記念日を祝いたい人だっているわけで、そういった人の営みを自粛だ自粛だと他人が強いるのは違うと思う。 毎日誰かの誕生日だし、車で前をノロノロ走っているおばさんも誰かの母親なわけです。 今日は誰かの一番めでたい日だし、誰もが誰

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          誰かの意図に踊らされる

          自分の人生は誰かに操られているゲームのキャラクターなのかなとか考えたことってある。 まぁそんなわけはないし、そんなことは分からないんだけど。 なるべく滑稽にならないといいなぁなんて日々思って過ごしていたりする。 でも結局頭から伸びた糸で踊らされるのならそんなことは無駄で、 どうせなら楽しく踊った方がいい。 きっと自由に踊っていればそのうち糸も切れるでしょう。 うちで踊ろう。 《今日のBGM》 クリープハイプ/イト

          誰かの意図に踊らされる

          白菜にも花が咲く

          考えてみれば当たり前だが白菜にも花が咲くんだな。 ん、当たり前なのか? 全ての植物に花が咲くわけではないだろうから、当たり前ではないのか。でもほとんどの植物には咲くんだろうな。 それは旬を過ぎた白菜畑にて、 きっと出荷量調整のために収穫されなかったのであろう白菜が半ば朽ち果てながら花を咲かせていた。 不必要でそこに放置された白菜が咲かせる花、それが菜の花のように明るく鮮やかな黄色い花だったことが切なく健気で、なんとなくジンとした。 その瀕死で花を咲かせていた白菜が

          白菜にも花が咲く

          GENちゃんのMCは良い

          不要不急の外出は控えてください。 「俺たちって不要なのかな」なんて考えてしまうって昨日見た配信ライブで言ってたけど、近頃の世の閉塞感に包まれてはそういう思考にもなってしまう。 気持ちだけでも明るくいたい。 考えすぎても重くなって沈んでいくだけ。 世のモヤモヤが晴れていつも通りが戻ってきたら、また自分に生まれ変われるように。 日々あまり考えすぎないように。 《今日のBGM》 04 Limited Sazabys/Squall

          GENちゃんのMCは良い

          ワーカー・イン・ザ・ダーク

          仕事に対するスタンスは人それぞれだなあと思う。 個人的には誰かに迷惑をかけない範囲であれば怠けていても良いんじゃないかと思っていて。 でもそれはそれで意外と難しいことだったりして。  結果結構頑張ってみたりする。 「仕事は人生の全てじゃないんだからそこそこでいい」なんて言ってみるけど、 誰かの足は引っ張りたくないし、 できれば良いやつとかちゃんとしてるやつとか思われたい。 それはもはやそういうやつなんだよね。 偽善者はもはや善人だと思うし、虎の威を借る狐は傍から

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