「伝える力」
お疲れ様です!
Rehacon365の土曜日担当、氣田(けた)です!
本日は題名も題名なので、なるべく余分な点を削ぎ落し、伝えたい内容を搾って、簡単にお伝えできればと思います。
【目次】
▶演繹法
▶帰納法
▶まとめ
目次を見た瞬間、「演繹法と帰納法」…聞いたことあるわ。と思った方は多いと思います。ただ、これらを簡単に伝えられますか?使いこなせますか?これらを使いこなせると、何が良いことあるのかは最後にお伝えします。モテるのは確かです。
それでは、いってみましょう。
▶演繹法
※演繹法:演繹による推理の手続き。 参照:三省堂 大辞林 第3版
…って、わかりにくいですよね。例で考えてみましょう。
いかがでしょう。
「演」は①転じてひろめる、②広く及ぼすという意味があります。
「繹」は①糸口から糸を引き出すという意味があります。
→「広く説かれている法則から糸口を引き出す」こと
つまり、演繹法とは、
「知っている法則やルールに物事を当てはめて結論を出す」方法
です。
ただ、演繹法には注意が必要です。
例えば、上記の例。
「スイカは野菜ではなく果物だった」
そうなると、この論法は根底から覆ってしまいます。
演繹法では、前提となる法則やルールが間違っていた場合、推論や結論まで間違ってしまうというデメリットもあります。
▶帰納法
帰納法:帰納的推理による事象の研究方法。参照:三省堂 大辞林 第3版
…って、わかりにくいですよね。例で考えてみましょう。
いかがでしょう。
「帰」は①物事が落ち着くという意味があります。
「納」は①結果納まるという意味があります。
→「物事が落ち着いて、結論に納まる状態」のこと
つまり、帰納法とは、
「複数の物事から共通点を導き出して結論を導き出す」方法
です。
ただ、帰納法にも注意しなければいけない点があります。
例えば、上記の例。
「タマネギには栄養がなかった」
そうなると、この論法は根底から覆ってしまいます。また、
「3種類の野菜の栄養情報だけで、はたして“すべての”野菜の情報とするべきか」
こういったことも考えられます。
帰納法では、基礎となる情報・証拠が間違っていた場合に、結論まで間違ってしまうというデメリットがあります。また、基礎となる情報・証拠から共通点を見出す際や、共通点から結論に至るまでの推論の際に、“飛躍”してしまう場合には論法が破綻してしまうデメリットもあります。
▶まとめ
さあ、皆さんもお気づきかと思います。
演繹法、帰納法をイメージして、普段の話しを組み立ててみてください。それにより、いままでよりも、よりロジカルで説得力のある話しの“展開・構成”が可能になると思いませんか?
そうすることにより、前回の記事でお伝えしました共通言語、専門・特有言語でディスカッションしていても、Dr.をはじめ、多職種との信頼関係構築はより易くなると考えます。
また、研究においても、特に帰納法のような論法の立て方は、基礎中の基礎になってくるのではないでしょうか。このあたりは弊社の桑江の専門分野でしたね。
本日の段階でいろいろと言ってしまうと、私の主観的要素も多くなってしまいますので、次回はもう少し医療の現場に落とし込んだ例で考えていきたいと思います。
ではまた!よろしくどーぞ。
Rehacon 氣田和希@Kazuki Keta
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