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PTOTが整形外科クリニックで働くべき理由

このnote記事を読んでいただいている方の多くは、クリニックで勤務されている方なのではないかと思います。

私自身、リハ職の就職先としてクリニックはキャリアにとって非常に良い選択だと考えていますし、クリニック側からしても経営的にリハ職がいることは大きなメリットです。


しかし、開業医や若手療法士にそのことが伝わっておらず、まだまだ浸透しているとは思いません。

今回の記事では、リハ職がクリニックに勤務することについての、メリット、デメリットを考えていきます。

クリニックでマネジメントをしている方は、この記事をリクルーティングの素材にしていただくこともできるともいます。


クリニックで働くセラピストの数

PT協会の資料によると、PT協会の会員数が、125,372人のうち、クリニックに勤務するPTは、10119人と1割にも満たない結果となっています。

まだまだクリニックで勤務するPTOTはメジャーではないと言えます。


整形外科クリニックの運動器リハビリ実施状況

医療施設調査によると全国の医療機関の数は下記のようになっています。

クリニック:約10万件
内科クリニック:約6万件
整形外科クリニック:約1.2万件
病院:約8000件

そして、そのうちの病院に約7割のリハ職が勤務していることになります。

いかに、病院に偏在しているかがわかると思います。

では、整形外科クリニックのうち、リハ職が勤務している施設はどれほどあるののか?そのデータもあります。

クリニックのうち、整形外科を第一標榜科目としている、クリニックは、約7000件です。(※上記に1.2万件と書いてあるのは、榜科目として整形外科を上げている施設の数になります。)

整形外科を第一標榜としているクリニックのうち、疾患別リハビリテーションを行っているクリニックは約6割です。

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上図で示すように、運動器リハビリテーション1の施設基準をとっているクリニックは、約1.5割しかありません。

つまり、多くのクリニックが、リハ職種2名、物理療法による消炎鎮痛を”リハビリテーション”として提供しているのが実情なのです。

いかに、病院に偏在しており、整形外科を標榜しているクリニックにもまだまだリハ職が少ないことがわかります。



クリニックに就職するメリットを考える

●公的医療保険

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