「伝える力(具体例編)」
お疲れ様です!
Rehacon365の土曜日担当、氣田(けた)です!
サムネイルのシリーズから遠ざかってきているように感じる方も多いのではと思いますので、整理すると、
「クリニック立ち上げ支援のコツ」
↓
「(クリニックの社会的役割を意識して立ち上げ必要なため)視座を高める話」
↓
「(一緒に立ち上げるDr.)相棒さがし」
↓
「(身近にいるDr.と仲良くなるため)Dr.との信頼関係構築」のためには
↓
「(信頼関係構築をよりしやすくするため)伝える力」も必要
↓
今ここです
さて、前回の記事で「演繹法」「帰納法」を踏まえて話しを展開すると、ロジカルで説得力のある伝わり方になり、より信頼関係を築きやすくなるのでは?と提案しました。
前回の記事はこちら↓
本日はもう少し具体的に、日々の業務での一場面に落とし込んで考えてみましょう。
【目次】
▶演繹法的推論の具体例
▶まとめ
▶演繹法的推論の具体例
例えば、「演繹法的推論」を用いて、患者さんの評価、考察を多職種に伝えてみましょう。
例)自宅退院するために、段差昇降動作獲得が必要な患者Aさん
この論法、皆さんにとっては普通ですかね。ただ、こういった積み重ねが大切です。
例えばこれが多職種と話し合いで
「患者Aさん、だいぶよくなったので自宅帰れます!」
とだけ伝えたら、
「…えっ?」
って、当然なりますよね。
こちらはどうでしょう。
例)脳卒中発症後、自宅退院を目指している患者Bさん
※FIM:「Functional Independence Measure」の略語で、1983年にGrangerらによって開発されたADL評価法。FIMを日本語でいうと「機能的自立度評価法」。
参考https://www.pref.shimane.lg.jp/medical/kenko/kikan/masuda_hoken/tiikiriha/ryouyouno-to.data/no2fimmamyuaru.doc
こういった論法を使う癖をつけていくことは、非常に大切ですね。
もちろん、前回の記事でお伝えしたように、演繹法の注意点でもある「前提になる情報、データが正しいこと」が重要になるため、それには注意が必要ですが。
評価した内容を、裏付けを踏まえて考察することで、より説得力の強い、ロジカルに話しを展開できることは間違いないです。
▶まとめ
本日は「演繹法的推論」の具体例を取り上げてみました。
実は「そういえば、普段からそんな風に話ししてる!」って方は多いのではないかと思います。
「それが“演繹法的推論”なのか!」
と気づきにつながっていただけたならば幸いです。
冒頭でもお伝えしたよう、「演繹法」「帰納法」を意識して話しを展開することで、よりロジカルで説得力のある伝わり方になります。それが相手との信頼関係構築に良い影響があるとよりよいですね。
次回は「帰納法的推論」の具体例を取り上げていきたいと思います。
ではまた!よろしくどーぞ。
Rehacon 氣田和希@Kazuki Keta
参考文献1)浜岡克伺、前田理奈、岡林碧、他:脳卒中患者の在宅復帰に必要な基準値.理学療法科学29(6).933-937.2014
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