vol.3 そうぞうする未来に熱狂する仲間を。天龍峡LocalDAO挑戦の裏側
こんにちは!神原沙耶です!
地域を愛し活動する【人】を通して、つながりたい地域に出会う「信州心のふるさとMAP」今回は飯田市の天龍峡を盛り上げる、大平雄司郎さんにインタビューさせていただきました!
大平さんは、2023年にCrypto Villageさんが募集したLocal DAOの地域候補に応募し、多くの募集の中から先日候補地として選ばれ、まさにこれから天龍峡で本格的に活動を開始されようとしています。(詳細は以下)
今回は、この取り組みが始まった背景や今後の展望について、大平さんの想いを聴かせていただきました!
以下聞きなれない言葉が出てくるかもしれないので、神原なりの理解で簡単に3つだけ補足します。あくまで理解しやすいように噛み砕いたので、正確ではないのですがご了承ください!
NFT=世界に1つしかない(コピーできない)デジタルデータ
DAO=管理者や中央がなくてもプロジェクトを推進できるフラットな組織
天龍峡のLocal DAOでまずできるようになること=
1)発行されるNFTを購入することで、天龍峡を盛り上げるプロジェクトに参加できるようになる
2)プロジェクトは天龍峡を活性化するためのものであり、NFTを持つ人はどこに住んでいようがDAOのようにフラットに参加して天龍峡の力になれる
未来を変える可能性に挑戦したい。という想いが重なった
ー 今日はありがとうございます!まず最初に、今回LocalDAOに取り組もうとなったきっかけはなんですか?
NFT×地方創生で話題の「Yamakoshi DAO」に取り組まれているCryptoVillageさんが、2023年5月頃にYamakoshi DAOに代表されるLocal DAOを山古志村以外の地域でも発足するために、応募地域の募集をしていたことがきっかけです。ブロックチェーンの技術を活用して、閉鎖形だった地方のコミュニティを拡張しオープンにすることで、多くの人がLocalに参画することを目指すLocalDAOは、僕が経営している会社「株式会社Weblit」として実現したいことと共感する部分がありました。
ー 大平さんはNFTにどのような魅力を感じられていたのですか?
NFTの土台となっているブロックチェーンという技術が、インターネットのように生活のインフラになりうる可能性に魅力を感じました。インターネットってもともとオタクの人たちがパソコンに向かってやるものと揶揄されていた時期があったかと思いますが、今となっては誰しもが使っているインフラになっていて。どういう仕組みかは分からないけれど便利だから使っているのが今のインターネットなのかな、と思うんです。それと同様に、NFTが活用されたDAOのような組織も今後多く出てくるだろうなという可能性も感じていました。今でも優秀な人ほどいろんな組織に属しながら活動している人が多いと思うのですが、プロジェクトごとに必要な人がガッと集まってプロジェクト達成したら解散して、みたいな組織って面白いなと思ったんです。
ブロックチェーンという技術とDAOという組織形態の両方に面白みを感じて、自分でも買ってみようかなとなったのがきっかけです。
ー なぜ今回、天龍峡で取り組むことになったのですか?
約1年半前の起業当初に行政の方である湯澤さんとお話する機会があり、その湯澤さんのご紹介で折山さんと知り合い、お二人が取り組まれている天龍峡を中心とした活動に関わる機会が多くなりました。そんな中で知ったLocal DAOの募集だったので、僕からお二人に対して提案をさせてもらいました。
湯澤さんが入ってくださるのは心強かったですし、折山さんは思いを伝えるのが上手なので地域のみなさんを巻き込んでいく起点になってくださると思いました。折山さんは天龍峡に限らず伊那谷の地域を良くするためにさまざまな活動をされている方なので、活動内容を見れば本気度が伝わりますよね。
新しい人・コトを否定せず、前向きに理解しようとする天龍峡の人たち
ー 最初に折山さんに構想をお話したときはどんな反応でしたか?
NFTに関しては少し難解な部分も多く、怪しいと感じる人も少なくない中で、折山さんは僕の話を理解しようと話を聞いてくれました。NFTを使った地方の創生はここ数年で出始めたばかりですが、話を聞いた上でこれからの可能性にかけてもいいんじゃないかっていうのが折山さんの見解だったのかなと思ってます。
ー もともと飯田市の市街地ご出身だったところ、今回天龍峡で挑戦されていると思うのですが、ここまで進めてみて感じた天龍峡でNFTのプロジェクトに取り組むにあたっての"兆し”ってなんだと思いますか?
2つあります。1つ目は、地域を盛り上げようと思っている多様な人が集まっているところ。これは結構大きい要素で、特に新しいものに関して否定的でもなく理解しようとして、その上で参加するのかしないのかを判断する人が多い気がします。そして参加しないからといって、否定する人も少ない傾向にあるのかなというのが感じていることです。
例えば折山さんが主催している、まかない食堂OKATTEというイベントにてNFTについて説明をさせていただいたのですが、そのイベントに参加されている方々は理解しようとしていろんな角度から質問してくれて。1人も否定的な質問の仕方をしてくる人はいなくて、むしろみんな「これをどううまく自分が活用してやろうか」みたいな感じだった気がします。
2つ目は、山古志村と似たような境遇であることです。横展開する上で大事な要素だと思っています。地域の存続が危機的状況にある中で、状況を打破するために精力的に活動を行っている人がいること、そしてその人達が新しい人・モノをわからないまま否定しない文化があることが非常に重要かなと思います。沢山問題を抱えていて課題が明確にある地域の方が、なんとかしようと動きやすいのかなとも思っています。
ー これからに向けたプロジェクトへの期待はどういったものがありますか?
取り組むにあたって、山古志村でやってきたことを自分ごととして調べるようになって、折山さんと「もっとこういう風にできるかもしれない」という話をしてきました。多くの人に天龍峡について深く知り、関わってもらう大きなきっかけのプロジェクトになるんじゃないかなと思っています。
具体的な取り組みは、NFTを買ってプロジェクトに参加してくれた人たちと一緒に考えていくので未定ですが、多くの人たちが天龍峡に関わり、愛着を持ち、自分たちの故郷かのように思ってもらうことができればいいなと思います。
地域のためを想って発言・行動できる人を歓迎する地、天龍峡
ー どんな方が特に天龍峡に相性がいいと思いますか?
自分の考えを臆すことなく発言できる人、そして行動に移せる人はとても相性がいいと思います。天龍峡で活動されている方の多くは、その人の価値観や考え方を否定する人は僕が感じる限りではいないし、地域のためになる活動をしようとする人に対しては、力になってくれる人が多いからです。よそ者の意見を聞かない・受け入れないなんてことは一切ないので、地域が良くなるための提案だったら大歓迎なんじゃないかと思います。
ー 今回お話いただいた天龍峡のNFTプロジェクトに関わりたい!と思ったら、直近どんなことができますか?
実は折山さんが運営するテンリュウ堂の2階を宿泊施設に改修することになったんです。それに際して希望者を募ってDIYをする予定です。まだ日程は決まっていないのですがおそらく3月あたりで。例えば今物置きになっているところから物を運び出したりとか、みんなで壁にモルタル塗るとかをやる予定なので、参加してくれる人がいると嬉しいです。
最終、テンリュウ堂がNFTプロジェクトの本拠点というか、オフラインでみんなが集まる場所になっていく気はしているので、そういった意味でも2階を宿にするのに協力してくれる人が沢山いると嬉しいなと思ってます。
ー いいですね。ガレージから始まったインターネットじゃないけど、テンリュウ堂から始まるNFTのプロジェクトという感じで、夢がありますね。
そうですね。テンリュウ堂の改修にあたってクラウドファンディングを実施予定なので、支援してくれる人がいると嬉しいです。リターンは色々考えているんですが、もし天龍峡には行けないけれど応援したいと思ってくださる方がいれば、そういった形でも応援してもらえると嬉しいなと思っています。
【編集後記】未来に向けて果敢に挑戦する人が集まる地、天龍峡
今回大平さんとお話させていただいて感じたのは、これから作り出す未来への期待と、その未来に向けて挑戦していく高揚感でした。ご自身も起業家として挑戦されているのはもちろん、折山さんをはじめとした天龍峡のみなさんの新しいことや前例が少ないことだからこそやってみようという果敢な姿が見えるようで魅力的に感じました。東京に居ると「ある」のが当たり前になってしまいますが、こうして「ない」からこそ未来を作れる楽しさがあるんだろうなと思います。そんな挑戦するフィールドに飢えている方にはぜひ飛び込んでいただきたいです!
ゲスト|大平 雄司郎さん
聴き手&書き手|神原沙耶(さや)
関わりたい。行ってみたい。そんな方へ
ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございました!
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