「労働の生きる目的化」と発達グレー育児の両立可能性
負荷度の調整の為の思考分解プロセス
小難しいタイトルですが、単純な話で「キャパオーバーをどう評価し、どう対応するか」という話です。結局そこ?ってなるかもしれません。
これは結論やアドバイスのあるような話ではなくて、n-1の体験談をシェアしているだけです。一億人いたら私に似たような状況の方は1人か2人くらい居るんじゃないかな、戦友と思って下さる方がいるかな、という気持ちで自分の状況俯瞰・分解プロセスをシェアしてみようと思います。
私は割と抽象的に考える癖があって、具体的に話し出すと複数のタイトルに分けられるかもしれないような内容を、一気に書こうとしています。約5500字あって長ったらしくて、結論もないです。ご了承ください。
①負荷度・負荷源
端的に今私はいっぱいいぱいです。(笑)
何にいっぱいいっぱいかというと、休日どっと疲れて動けない位の負荷のある仕事をしていることと、手のかかる子供たち(2人で6歳3歳)の世話と、保育園・幼稚園・児童発達センターとのやりとりの多さ、大体負荷がこの3つからかかってきます。
どっと心と全身が疲れるような仕事をしていても、旦那さんが超協力的で気もきくタスク処理の早い方だったり、近くに親類がいて育児や家事の一部(おかずくれるとか)を負担してくれるなら全然負荷度って違うと思います。
我が家は、夫婦どちらも県外出身で身寄りはなし、旦那は優しいけれど頼んだことしか出来ないしタバコや睡眠や頭痛で戦力にならない時間がめっちゃ多いタイプです。(結婚前の懸念が的中してしまった)頼んだことは大方してくれるのは助かる。してくれないよりいい。けど、頼まないとしない、というのは、育児や園に関わる事・支援所とのやりとり・家事、全ての負荷は一旦私にかかってきて、そのごく一部を旦那に渡せるかな、という状態です。主体は私だけなんですよね。旦那は当事者感が薄い。旦那は九州南部の出身で、その県は男性が私の出身の福岡よりも強い、男が台所に立たないとかいう文化の強い地域だと私の親にも一度聞いたことのある程です。その割には子供の世話見てくれるし(歯磨きとか)お皿洗いと洗濯干しはしてくれる。
協力的な旦那でも、どうしてそこまで負荷が強いのか。
私がぐったりしすぎて、色々園のどろんこ遊びとか単発のイベントの準備(長靴とか)忘れたり、白ごはん忘れたり、お帳面忘れるといった位ケアレスミス多発状況なのは、ひとえに、疲労と時間と精神の余裕のなさです。。(そう言いたい)
②時間と精神に余裕がないを分解する
・どうして時間がないのか?
大きな時間支出先は、仕事・家事・育児・送迎・園たちの準備。この5つです。
仕事は時短勤務にさせてもらって実働6時間、休憩1時間と自家用車での行き帰り往復1時間を含めると仕事のために固定でかかる時間は8時間です。
家事・育児・園の準備等にかけられる、家にいて起きている時間は帰宅後の4時間半・朝1時間半なので、大体6時間。睡眠は7時間程度とっているので、8+6+7=24時間ですね。
家に居て起きている時間の6時間は、ほとんど子供も一緒に起きている時間です。
うちの子達は夜は目が爛々として、朝も下の子がスッっと起きれるという体質・上の娘はぐだぐだ機嫌が悪くて下の子にちょっかい出し→すぐ手足のでるケンカになる、という状態なので、6時間のうちまともに家事や園の片付け・準備にかけられる余裕はあまりない状況下です。
・準備物の多さ・予定のブッキング
台所で準備するのは、うちの大人の水筒は4本(よく落としたりぶつけるので全てカバーも付けているので毎回の付け外しが多い)、下の子の白ごはん・旦那のお握り、上の子のお箸。
お帳面は4冊です。幼稚園・保育園・2人が通う児童発達支援の連絡帳2冊。幼稚園は様子を日記帳のように書くものは無くなりましたが、幼稚園・保育園はお熱を測って記入する必要があります。
子供達が合計4ヶ所も利用していると、それぞれで「芋の苗を植えるので長靴を」とか「どこん子遊び用の服を」とか「6月○日からプールです。プール用のバックを」とか、沢山企画して子供達を楽しませようとしてくださります。それは有り難いんですが、4ヶ所擦り合わせるのって本当に大変!(この日は児童発達支援やすむとか、預かり時間が変更だとか。頻発すると軽くパニックになりそうになる)
・児童発達支援の支援計画更新
子供2人が利用する児童発達支援って支援所・相談支援員・私・市役所との4点関係で成り立っていて、ゆえに一年に一度の支援計画作成や3ヶ月に一度のモニタリングとか、色々サインや捺印・話し合い1時間程度が必要になります。5月はそれでほんとに仕事後にミーティングしてからようやくお迎え行って、というふうに生活時間をすり減らす事もあります。
2人分なので掛け二倍ですね。児童発達支援に行って子供達が以前よりは落ち着いて生活を送れるようになって感謝している事は今回は主題とズレ過ぎるので割愛します。
・まだまだ手のかかる子供達
上の子は端的にいうとまだ赤ちゃん返りします。かまってほしいからだよ、とか知らない人は想像で仰るのですが、食べた小さいゼリーなどのゴミをソファーや床などポイポイその場に置き去りにしたり、脱いだ服も置き去り、”できる事をやらなくなる事”が多々あります。それらを回収しながら、注意しながら、家事育児を進める。。。
私の頭のキャパはあっという間に160%越えです。(体感w)
(逆に普段よくやっている!と思いたい。本音)
③発達グレー子育てと正社員勤務は無謀か
発達グレーといっても、上の子はグレーという名の薄い黒です。発達医療センターを受診(軽度の子は紹介してもらえない)していて診断はASDと睡眠リズム障害です。下の子は薄いグレーなので、不注意性や突発性はあるものの、睡眠と精神は安定しているし過敏さもないので圧倒的に普通の可愛い子供です。
母の働き方
そんな我が子達を抱えながら、どうしてもっと働く時間を短くしないのか?
時々恥を偲んで書いていますが、完全に母子家庭で育った私は専業主婦もしくは半日パートでの生き方を全く知らないんです。知らないことは、想像しにくい。それに一日に6時間も子供達とすごしてあげているという感覚があるんです。皆さんはどうですか?私は30分も一緒に居れたら、一言二言話せたら良い。という環境で8歳から大学で家を出る18歳まで10年間を過ごしてきたのですから、私としては比較的十分に子供達への時間を作ってあげられている、と思います。(時短にさせてもらっている会社にも感謝しています)
負荷度の調整
家事育児や児童発達支援などは削減しようがない分野です。じゃぁどこで自分の負荷を減らすか?といったら、仕事。しか思い浮かびません。(こうして書く事や学ぶ事は好きでやれる事なので負荷ではない)
今どういう仕事をしているかというと、1分で350円の商品を2つ3つ作る。状況判断しながら効率よく作業を段取りしていかないと終わらない・全体に迷惑がかかる。工程数がめっちゃ多くてパートさんでも記憶力と応用力と段取り力と抜け落ちがないかの確認を各人がしないと回らない。そんな所で働いています。アドレナリン出して、スピードと正確性と、付随する資材の発注調整や、パートさんとのやりとり、新規商品ややり方変更への周知徹底。トラブルなんかあろうもんなら本当に気力体力120%越えです。
私に合った環境はどこ
(↑先日見たDVD「魔女見習いを探して」のセリフをパクリました)
気力体力をそこまで酷使しなくても、体があちこち痛いとか職業病だからとか言って諦めなくてもいいような、生涯元気で働けるような仕事がいいな。私と仕事してくれる事業主さんがいたら一緒にやりたい。
そんなふうには考えていて、通勤時間などの隙間時間を縫って事業について、独立についてとか、ちびちびと学びを深めています。
でもどう足掻いたって、私は0→1の人じゃない。風呂敷畳人系;サポーター気質です。
自分で事業を立ち上げられるような人に憧れています。仕事力って、専門性はあまり持っていないから自分のアピールポイントが”普通にちゃんと仕事が出来て頑張る人”みたいな何も刺さってこないものしか今の自分には見えていません。(外の人から見て私のどういう所がいい所なのかもっと知りたい)
労働の生きる目的化
私にとって仕事って元々は自分が認められるための唯一の手段でしたし、今でもそういう所があります。(自己肯定感を得られる仕事をすることが生きる目的になってしまいそうなほどウェイトを占めている。)いい仕事をして・私が居るから助かるという状況下において、自分自身が自分を誇りに思えたり生きている実感を感じられるんです。そういう人っていませんか?
私は両親が離婚してからというものの、どうして私は生かされてるのかな?って考える事が多かったです。いつも一人で1時間もかけて乗り換えしながら疲れた大人の人混みの中を通学して、家に帰れば1人で冷蔵庫からおかずとご飯をだしてチンして食べる。テレビに向かって話しかけてて、小5位の時ノートPCが来てからRPGにのめり込む事で色んな感情を消化した。
「コメ食い虫」ただ食べるだけで何も生み出せない、何の役にも立てない私は、そんな状態でした。この言葉の出どころは、、伏せておきます。私の目からは涙しか。ふいてくれる人もない幼少期でした。(今となっては親も祖母も心も体も何もかも余裕がなかったんだろうと想像は出来ます。)
だから働きたかった。働いてる自分には存在価値がある。そんな風に思っていました。高卒で働きたいと担任にも親にも申し出たのですが、学歴重視の私立校(高卒就職なんて前例が1人程度)で嫌厭されて、すぐには叶いませんでしたが。(私は結局友人勧めで知った私立大学へ進学させてもらった)
心のブロックを壊せない
仕事=存在価値だった私。一緒にチームで働くパートさん達はパート社員と言われる位だし、尊敬もしています。でも自分自身がパートになれるかといったら別問題。どうしても心のブロックが取れないんです。
正社員でいることで、旦那になにかあっても、子供達を養っていける。他企業のパートに出る事は心細く感じる。収入を一旦下げてまた数年後に上げる自信もスキル(資格)もない。ぁぁなんで手に職系の国家資格(看護師とか)を専攻しなかったんだろう。(今から行くならまた学費がかかって返還中の奨学金と合わせて二重債務じゃないか)
立ち返って離れた場所から眺めると、生活全般の負荷度は”仕事”で調整しなければ他に手がない状態。(ファミサポや他の時短家事諸々は実行済み)
心のブロックを外せるかどうかが、仕事の負荷を減らすポイントなのが明確になっています。
子供と旦那と持ち家があって、私はそこに居るだけで大丈夫・価値があるんだと思えるか。
この問いは、私が一人目の産休復帰を検討した時に既に立っていた問いです。約6年前ですね。そこから私はまだ変われずにいます。変わらなくてもいいんじゃないか、心の奥底の恐怖を克服しようとする事自体が無謀なんじゃないか、そういう風に思うこともあり、今までを過ごしてきました。
でも明らかなキャパオーバーとケアレスミス多発事件が定期的にくる。
子供があと1歳大きくなれば、子供が小学校に上がれば、育児は楽になるよ。そんな言葉も、あと一年、あと一年、とどんどん長引くだけで、もっと大事にしたい子供や自分の心身に向き合う時間を犠牲にして、、一番辛いのは目に見えて私の体型が崩れていっていることかなw 指は筋肉か浮腫で太くなって前入っていた作業手袋が入り辛くなり、服は産前Sサイズ、産後Lサイズを継続中、疲れ切ってる時に子供にママお腹大きいと言われる始末(最悪_)(※名誉のために書くけれど疲労が溜まると背中側の筋肉がゴチゴチに収縮しきって、反動で腹部の筋肉が緩んだ体型になっちゃうんです。わかってるんです。w疲労と運動不足です。!w)
家庭でのお金の教育不足も祟っている
正社員じゃなくてパート半日になれば、その月々のやりくりは世帯収入=収入になって貯金や余計な買い物は無理。今後教育費が増大する時期がきたら、地方の30代勤続12年で手取り20万以下の旦那と半日パートの8万円じゃぁ、高校以降に教育ローンを組まなくてはならなくなる。地方では短大・大学行かせられない家庭が多いのも実体験として合点がいく。
そもそも、私自身が片親で私立に通っていたから金銭感覚がズレてて、学校を見渡すと比較的かなりお金無い生活をしている部類だったはずが、結婚後に今までは意外とお金ある生活をしていたんだ。生活レベルを2段階ほど下げないとやってけない。ということに気がついたのもかなり手遅れだった。
小中高一貫の私立校で周りにいた友達達は、親が大きな不動産業をやっていたり、医者だったり教師だったり、豪邸に住んでる子も多かったから自分の生活が質素だと勘違いしていたのだ。
そうやって防げたかもしれない知識不足による修羅の道。。私の娘にはちゃんと自分に必要な経費を年間〇〇○万だという事は教えてあげようと思う。ただ「玉の輿になれ」じゃ今の時代余計に無謀な話。喜んで反面教師になるつもりでいる。
どうしたら現状打破できるだろう?
ストレングスファインダー上位が、実行力系で、慎重さ4位の私の”人生の線路の乗り換え”は中々にハードな道なりです。
そのままいっても、ハード。乗り換えだってそれまでに結構石橋叩き続けると思う。
尊敬する尾石晴さんの著書題名にもなった『サバティカルタイム』や、戦略的休暇・家事育児両立のサステナビリティ性、といったキーワードにアンテナがたち続けているので、諦めずにどうにか模索していこうと思っています。
また折を見てどっと思考を垂れ流したいと思います。
戦友と思って下さる方がいらっしゃる事を願って。
柑崎いと