私の好きなもの

人間の、モノの感じ方
とても面白いのに
言葉がありふれているせいで
言葉に起こすせいで
あっけなく伝わってしまう

喉から手が出るほど欲しい
こんな表現
すぐには思いつかない

欲しいという欲を
抑えきれない欲を
人が
自分が
どう感じるか

じっとして
自分がどう感じるのかを
隅から隅まで
触れていったからこそ

見つかった言葉のような気がする


表現とは

私が今感じている
楽しみの気持ち

ある用事がとても楽しみな気持ちを
どう言葉にしたらいいのか

どの言葉の糸を拾い
編んでいけば
この楽しみという心が
心という作品が
完成するのか

世界中に散らばっている
感情

その全てが
愛おしく
美しいのではないのか

言葉という型に
収まるわけないのだ


同じ言葉で
感情を共有しあったとして

それは本当に同じ気持ちなのか

人は生まれ
時を過ごし
変わりゆく

周りの環境の違い
周りの人間に教わることの違い
同じ出来事を経験したって
そこから何が自分の中に入るかなんて
なにに影響を受けるかなんて
異なっているはずだ

生まれてから
今までに
積み重なった
小さな差異の集合が
個性を作り出すのだとしたら

やはり
同じ言葉であっても
感じているものは違うのだろう

私の好きも
あの子の好きも
一緒じゃないんだよね

私の楽しいも
あの子の楽しいも
一緒じゃないから

一緒に遊んでても
触れ合ってても

同じには
なれない


だからこそ
あの子を覗くんだよ

あの子の
どういう経験が

あの子に
どういう影響を与えて
この感情を作り出してるのか

100パーなんて分からないから
できる限り知りたいって
心に触れたいって
思うんだよな

みんなは違うんですか


人の心を大切にしていくべきだと思う

その子が生きてきた今まで何年分全部
背負う覚悟がないくせに

安易に人を傷つけるひとが
いやなの


心が好きすぎて
色々語りたいけど
まとまらなくなっちゃった
心って尊いね

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