気化していく命の実感

今日はまともに授業が受けられなかった

なぜか

なぜかは分からない

何も苦しくない
何も辛くない

いつもどおり

いつもどおり
課題と授業と人間関係を
頑張っていただけだ

足を引っ張られた

なぜか
涙がでてくる

なぜか

はやく気持ちよ
おだやかになれと
願ったところで

ブレーキの効かない
心の大暴走は

理性のしっかりした
私の脳内を
困惑させた

なんで

私はただ
普通のことを当たり前に
したいだけなのに

なんで
授業を受けていただけなのに

止まらない涙と
トイレから出られない時間と

いったん教室から
出てしまったなら

再び入るのは
少し勇気がいる

赤く充血してしまった目と
異常な長さの離脱時間が

まとわりつくなかで
再び席に腰を下ろした


弱い人間だ

心が限界を迎えそうだ

まだ

まだ先は
長いというのに

心が減っていく

日々質量を失っていく

幼い頃抱えてた
ちゃんと重たい心は

安心と愛情と希望と未来と
たまご肌のあの心は

干からびて
気化が進んでいる

あの時の私は
もういないのでしょうか

このまま気化し続けたら
私はどうなるのでしょうか

心が

苦しい

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