不安定だからこそ唄うのかもしれない
ギター持って立って唄ってみた
どれだけ掌に、全身に力が入っていたのだろう
曝け出すことを恐れながら、握っていた
自分の言葉を、声を聴いてもらおうなんて
烏滸がましくて、痛々しくて、それでも伝えたかったのは
本当の自分を殺したくなかったから
こんなにも"簡単なこと"がわたしには難しかったのだと改めて感じた
触れるだけで音が出る、響いていく
大きな音だけがすべてではない
静かに灯しているその心を、声を乗せればいい
ゆっくり唄うことが、とても心地よくて
本当にこんな簡単なことがなぜ