短歌 恋愛02 十首
ライオンの気持ちがわかる気がしたの
あなたを噛めばザクロみたいね
その声で甘いラメント歌ったら
誰が惚れずにいられましょうか
夏カレー ナスやトマトとないまぜに
君を溶かして煮込んでみたい
夏風邪と思っていたこの熱は
どうも知恵熱でもないみたい
湯を注ぎその傲慢が開くのを
三分間は待っててあげる
血の味は恋のはじまりに似ている
私これから生きだすんだよ
足音が近づいてくる部屋の隅
シャドウの色を再確認す
鉄壁のそのプライドを崩したい
私という名の傷をつけたい
手に入れたはずのあなたが微笑んで
戦闘開始を宣告する
誰であれ君以外では意味がない
指輪だけなら代えは効くのに
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よくぞここまで辿りついてくれた。嬉しいです。