chatGPT作品をやるきっかけと続ける理由

新たな挑戦として、
2023年5月19日、6月24日
シアトル在住の舞踏家、ITエンジニアの奥村薫さん、彼女のプロンプト・エンジニアリングchatGPT作によるオリジナル会話劇「月夜の友」そして、連続短編小説「吾輩は...」をstand.fmで配信しました。
AIもだいぶ身近になってきた今、

今だからこそ私はぜひやってみたかった

巷では著作権の問題、また「作家の敵」と言う方もいたりwwそんな作品はまだ聞いたこともないと言う方も多く、これはなんでもできるインターネット配信、stand.fmで流行らせたら面白いんじゃないかなーと思い、すでに作品を作りstand.fmで朗読配信を始めていた奥村薫さんにお声かけし、はじめて2人で読んだのがchatGPT作オリジナル「月夜の友」と言う猫と紳士の会話劇。
その約1ヶ月後、同じく奥村薫さんがプロンプト・エンジニアリングを担当し、
名作「吾輩は猫である」の文体をベースとしたオリジナル連続短編小説「吾輩は...」もコラボ朗読をやらせてもらった。

大きくざっくりとした感想だが、

「心が動く」


感覚があった。
これは面白いと思った。
もちろん自分がニュートラルなところにいなければその感覚は味わえないだろうが、
作品がおもしろく、驚かされ、伝えたいと思った、共有したいと思った。

当たり前のことだが、作品作りは作る側の技術だけでなくセンスも知識も必要。誰でもできるわけではないだろうが

何でも年か経てば当たり前のように日常で使うであろうAI をいま、楽しもうと言うスタンスに私は興味があるし、大好きになった。

今現在 1番安心なのが作品に付きまとう著作権、
音楽も含めてないと困るものだが不自由でもある

OpenAIの利用規約によると、
「入力」して「出力」された情報は、コンテンツ(API含む)として扱われます。 出力された文章は、両当事者間で、適用法で許可されている範囲で、すべてコンテンツの権利を所有します。

以前、清水邦夫「楽屋」では
台本使用料を権利者にお支払いして

期間限定で配信したが、
どうしてもやりたい作品だったので惜しくはなかったし
作品を守るために、改変や削除、付け加えなどの管理も必要なことは理解できる。また永遠に配信しているわけにもいかずこちらから実際の公演を想定し1週間とお願いした。

インターネットで配信する場合、
一部申請をすれば・・・という理解もあるようだが。
個人では著作隣接権に当たらないのではと思うがその辺はあいまいだ
というわけで
著作権フリーのものを探しさなくてはならない。
往々にしてフリーのものは作家がなくなって70年以降~
時代に合わないものもあり選ぶことはなかなか難しい
ならオリジナルを書けばよいわけだ・・・
そう考え、企画段階でstand.fmではユニットを組んできた相棒に
作品を書き続けてもらったが
専従職ではないためその創作活動が大変なのもみてきた
もちろんこれが創作の原点で
人が作ったものに価値がある、というのは万国共通だろう

だがそれとともに人間は多くの便利な機械を発明し
それらに助けられ、生活を楽しみ生きてきた

どんな発明にも、それにより失う職種があるのは事実
だがもう好き嫌いにかかわらず
AIの恩恵を受けてきた今
無くなることはないし、どんどん生活に組み込まれていくだろう。

あるTVドラマは、
「それって何情報?」
「ネットです」
「だろうね」
といういつも型通りの会話からスタートする、
それが、たぶん誰にでもすんなりと違和感なく入ってくる時点で
我々現代人は受け入れる準備がとっくにできているのだと思う。

だったら
極端なことを言えば
作品を作る時点でかかわる人間が知恵を絞り
システムが作った作品を人間が理解しようと試み、
人間というフィルターを使って演じてみる
これは確かに面白いと感じる。

私は今、これを面白いと感じる人たちと
まだまだ何かをやってみたいと思う。


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