『こゝろ』という名作戦後何十年も教科書に掲載され続け、著者がお札にも印刷される名作『こゝろ』。 言わずと知れた名作。 名作に対する私のイメージが偏っているせいで、長年読んだことがなかった作品。 職業柄読まねば…と必要に駆られて書店で新潮出版の文庫を購入した直後、本棚の中に角川書店版の文庫を発見! 以前読もうと思って挫折したこともありありと思いだされる。 う~~~~~ん、苦手なんだよな漱石…。 暗くて重い近代小説夏目漱石だけでなく森鴎外も苦手。 志賀直哉も武者小路実篤も好んで
日記です。 先日、『僕が僕であるためのパラダイムシフト』というマンガを読んだ。 とても面白かった。 2つ目のリンクから全て無料で読んだ後、Kindleで買って読み直すくらい面白かった。 簡単に言うと、幼いころの虐待や激しい受験勉強を経て10年来の「鬱」に悩まされていた主人公のSくんが、アドラー心理学や催眠療法に出会い、自分の過去や「鬱」への考え方を変えていくという話。 この「考え方を変えることによって鬱の症状が寛解していく」というところがやっぱり「へぇ~~~」と思わ
バイト先で店長からボジョレー・ヌーヴォーをもらったので、晩酌をする。 ワイン通の親友に引っ越し祝いとしてもらったワイングラスを唇に当てると透明さそのものに触れているような気持ちになる。 酒は好きだがしかし弱いのでぼんやりした頭で読み始めた本のことを考える。 九鬼周造の『「いき」の構造』は内容というより書かれている言葉が難しい。 「こういうの、わざと内容をわからせないように書いてるんじゃないのか」と思う心は15歳の時と変わらない。 「でも実際は抽象芸術と一緒で、正確に
今日はあんまりにも暑くて天気が良かったので、タピオカを買って帰った。 そのカップに「A NICE CUP OF TEA」と書いてあって、「たしかに〜」と味わいつつ、思い出したことをいくつか。 10年近く前、片想いを拗らせて「言いたいことがうまく伝わらない、全部伝えたいのに相手が聞いてくれない」と嘆くはた迷惑な私に、当時同じ大学にいた有佐さんが、「全部ぶつけるんじゃなくて、おいしいコーヒーを淹れたらどうか」と言ってくれた。 「どういうこと?」と思ったしそのまま尋ねると、「自分
5連勤明け、久しぶりにカラオケに行った。 一人カラオケ。 「カラオケでクラスター~」みたいなニュースのせいか、いつも混んでいたカラオケはガラガラで、熱を測られることもなくLive DAMの部屋に入った。 一人のカラオケは良い。 気も遣わないし、止めるも入れるも好き放題だ。 一緒にカラオケに行くような友達はみんな気の置けない大好きな友達だけど、それでもやっぱり私はもともと声が大きいし、ジャイアンリサイタルみたいになっていないかと少し心配はする。 そういうものから一切解き放たれ