【プランナーインタビュー】「仕事も人生もあきらめない」ココスタイルに出会って、再び動き出した夢
COCOSTYLE株式会社(以下:ココスタイル)は、ウエディングを通じて、人の成長をサポートするウエディングプロデュースカンパニーです。「自分らしく生きることを楽しみながら人生を歩む人が、世の中にあふれる」を企業理念とし、婚礼事業・コンサルティング事業・キャリア支援事業を行っています。
今回は、ココスタイルに所属するフリープランナー柴田美樹にインタビュー。人生で一度はあきらめたプランナーの仕事に、どのような想いで再び挑戦したのか。ココスタイルに出会うまで、そして出会ってからの自身の変化とともにお話しします。
エンタメ業界からウエディング業界へ。たまたま飛び込んだ世界でこんなにも本気になるなんて
読者のみなさま、こんにちは。フリーウエディングプランナーの柴田美樹です。
ココスタイルにジョインする前は、地元・福岡で式場やプロデュース会社のプランナーをしていました。さらにその前は、舞台制作会社で照明の仕事を3年ほど経験。私は音楽やライブが好きで、学生時代からエンタメ業界に就職するのが夢でした。
しかし憧れだった仕事も、ハードな力仕事を何年も続けるイメージがわかず転職を決意。そんなとき、たまたま目に入ったのがウエディングプランナーでした。当時の私は思うような転職活動ができず悶々としていましたが、プランナーの仕事は「打ち合わせをして本番を迎える」プロセスが舞台制作と同じ。これは語れるぞ、と思ったんです。
偶然ご縁ができてウエディング業界に飛び込んだ私。でもいつの間にか「こんなにも目の前の人たちを幸せにできる仕事があるなんて!」と、結婚式の魅力にのめり込んでいきます。1社目のプロデュース会社が倒産してしまったときも、次の選択肢はプランナー以外考えられませんでした。
プランナーとして順調にキャリアを積んでいた6年目。私にも、結婚という人生の転機が訪れます。
読者のみなさまも共感してくださるかもしれませんが、ウエディングプランナーは朝が早くて夜は遅い。しかも私は仕事に没頭すると周りが見えなくなるタイプだったので、「このままでは誰かと生活できない」と思いました。さらに彼の転職で、地方への引っ越しも決定。「節目なのかも」と、プランナーの仕事を引退します。
それでも私が次に選んだのはやっぱりウエディング業界でした。転職先の選択肢を広げるために業界を絞るつもりはありませんでしたが、偶然、結婚式のペーパーアイテムを取り扱う会社の求人を見つけたんです。また結婚式に携われると思うとうれしかったですね。
ただ、世間はちょうどコロナ禍で結婚式の中止や延期が相次いでいた時期。コンシェルジュだった私はお客様の対応に追われることになります。といっても、基本的に私たちへ連絡がくるのは結婚式の中止が決まったあと。キャンセル対応が続く毎日にもどかしさを感じて「プランナーを続けていれば、もっとできることがあったのかな」と思うようになりました。
そんな日々で浮かんできたのは「本当にウエディングプランナ―をやりきったのか?」という疑問。でも家族との生活も大事にしたいから現場に戻る勇気はなくて。うまく言葉にはできないけれど、ずっとモヤモヤしていたんです。
「やっぱり私、プランナーをやりたい」——ココスタイルに出会って確信した
そんな私が一歩を踏み出すきっかけになったのは、とあるご縁で受けたキャリアカウンセリングでした。言い換えれば「人生の棚卸し」みたいなもので、心の中にある「本当はこうしたい」という気持ちを、ひとつずつ丁寧に言語化していきます。
—学生時代、はじめてライブハウスに行ったときのこと。当時、けんかばかりの家族を見て「感情をさらけ出しても良いことなんてない」と思っていたのに、ライブは真逆の空間。泣いたり笑ったり、ありのままの感情がぶつかり合うほど一体感が生まれていて衝撃的だったこと。そんなライブの空間に、私自身が何度も助けられたこと。そして、結婚式にも「素直な感情が溢れ出す瞬間」があって、それを一番近くで支えられる存在がプランナーだということ。
過去を紐解いていったら、全てがつながって「だから私は、ウエディングプランナーをやりたいんだ!」と、はじめて言葉にできたんです。
そして2020年秋、私はSNSに投稿されたココスタイル代表荒井のメッセージに心を打たれ、キャリア事業の運営メンバーに立候補します。それは、「結婚式を通じておふたりの未来を応援するために、自分たちの人生もあきらめない」というもの。
キャリア事業には「自分の人生に向き合った経験をもつ人だけが、誰かの人生の糧になれる。いい結婚式をつくるためには、まずあなたが自分らしくはたらこう」という想いがあります。私が過去を振り返って「だからプランナーがしたい」と言葉にできたように、ココスタイルのキャリア事業なら、自分の感情に素直になるきっかけや、その人の人生に寄り添う仕事ができると思ったんです。
キャリア事業を通して、はじめは言葉にできない悩みや葛藤を抱えていた受講生のみなさんが、ご自身の人生と向き合って言葉や行動が変わっていくんです。「すごいなぁ」「やっぱりこういう時間って大事なんだな」と実感しました。
一方で、誰かが成長する姿を見ているうちに「あれ、私はこのままでいいんだっけ」と思うようになりました。心のどこかで、まだプランナーへの気持ちがあきらめきれていなくて。キャリアの仕事は楽しいけれど、私自身が「やりたい」を「やりきれていない」まま、この仕事を続けても良いのかなと思いました。
当時は、キャリア事業と兼務で婚礼を3組ほど担当させてもらっていました。キャリア事業に手を挙げたのは、私自身がキャリアカウンセリングで自分と向き合い前へ進めたように、ウエディング業界で頑張る人たちにきっかけを提供したかったからです。しかし、プランナーに戻る自信がなかったのも事実。ましてやオーダーメイドウエディングなんて、自分の経験や実力では無理だと思っていました。
しかしココスタイルで、おふたりの人生からつくる結婚式を経験するほど「私がつくりたい結婚式ってこれだ」という想いが強くなっていって。会社がプランナーを育てたいというタイミングと、私の「ココスタイルなら、おふたりやゲストに寄り添う結婚式ができる」という確信が重なり、もう一度、ウエディングプランナーに本気で挑戦しようと決めました。
やりきったと言えるその日まで、全力で結婚式をつくる
ココスタイルでつくる結婚式は、今まで式場やプロデュース会社で経験したものとはまったく異なりました。
私がプランナーに正式復帰をしてからはじめて担当した婚礼は、ザ・オーダーメイドウエディング。何もないバンケットに一からステージを作るという、私史上、いやココスタイルの中でも難易度が高い結婚式でした。
正直とても不安でしたが、代表の荒井は「大丈夫、できるよ」と言ってくれて。結婚式というより舞台制作の仕事みたいだなと思いながら、とにかく全力を注ぎました。そして当日、本当に形になった。芯をもって結婚式の準備に本気で向き合ってくださったおふたり、一緒に頭を抱えてベストを見つけてくださったパートナーさん、私を信じて、手を差し伸べてくれた仲間。すべてが揃って実現した結婚式で、振り返るたびに背中を押してくれる経験になりました。
よく荒井は「ココスタイルは、プランナーがプランナーでいることを飽きさせない」と言っていますが、本当にそうだなと思います。
歩んできた道が人それぞれ違うように、おふたりの人生からつくる結婚式には正解がありません。同じプランニングは二度とないし、できた!と思っても、担当する婚礼の難易度がどんどん上がっていくので、常に筋トレをしている感覚です。大変じゃないか?そうですね、わりといつも「私にはもう無理だ」と思っているかもしれません(笑)
でもココスタイルの結婚式に関わる人たちは、必ず信じてくれる。荒井をはじめ、全員が悩む時間も決して無駄にはならないと経験から知っていて、ちゃんと言葉にしてくれるので、安心して向き合えるんですよね。
私はココスタイルに出会うまで「プランナーは何でも教えて、何でもできる先生であるべき」と決めつけてしまっていました。でも荒井は「おふたり、パートナーさん、チームのみんなと一緒に悩んでベストを見つければいい。それがプランナーの醍醐味なんだから」と、答えを出すまで待っていてくれるんです。未完成の自分でも頑張っていけるのは、ココスタイルがそういうチームだからですね。
それにココスタイルには、自分の人生をあきらめない人たちが集まっています。私は初めてココスタイルに出会ったとき、仕事と人生を分けない考え方にすごく共感しました。結婚したから、子どもが生まれたからキャリアを断念するのではなく、仕事も私生活も、どちらも混ざりあって自分らしい生き方ができるんですよね。
働き方でいえば、婚礼前日と当日以外はフルリモート出勤。コアタイムは午前10時〜午後4時で、それ以外の時間はメンバーの裁量で働いています。「プランナーは他人と生活ができない」と思い込んでいたのですが、働き方を工夫すればプランナーの仕事はあきらめなくて良いことを知りました。
だからもし今、この記事を読んでくださっているあなたが結婚、出産・育児、介護など、さまざまなライフスタイルの変化に直面していたら、私たちは絶対に見捨てません。あなたに「最高の結婚式をつくりたい」という想いがある限り、チーム全員でサポートするし、それぞれが自分の人生で叶えたいことを支援する環境をもっと整えていきたいです。
私もまだまだ成長半ばですが、ココスタイルだからこそ自分らしい生き方をあきらめずにここまでこれました。最近はチーフとしてメンバーを支える役割も任せられるようになりましたが、自分が頑張ってきたことが誰かのためになるって、本当に幸せなことですよね。
あのとき、自分と向き合わずプランナーの道から遠ざかっていたら今の私はいません。だから私はこれからも、自分の人生をあきらめない。そして、おふたりの人生も全力で応援する存在でいたいと思います。
文:いけだあかり
アイキャッチデザイン:おのさや
アイキャッチ・記事中写真:itowaphotograph