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進化する、ち江すさん。

お客様が素敵な帯を締められていたのでお尋ねしたら、それが「ち江す」こと、手描ろうけつ染め作家の松井昭子さんの作品でした。

技術というよりも、描くこと作ることが好きな気持ちが溢れていたんですね、帯からこぼれ出ていました、そこが素敵だと思ったんです。一緒に仕事をしてみたいなとも思いました、帯から見える人となりが良い感じで気になったからです。

こころやでは、音色展の他に様々な作家さんの会を開催していますが、確信的に音色展に入ってもらいました。音色展の良いところは深化したハーモニー、なんと言いますか、個性は皆さん当然それぞれあって、いろんな音がありながら絶妙な間合いでまとまるジャズのようだと思っていて、その感じが松井さんに合うような気がしたので、お誘いしてご一緒してもらうことになりました。

会の間は、作家さんが集いますから、作品についての想いをおしゃべりしたりすることもまた楽しいひとときで、ち江すさんもその中でニコニコしながらおっとりと聞いておられるわけですが、時折その中のさりげない一言をキーワードに、次の作品の味付けのパズルの1ピースにされることもあり、制作に対する想いの深さと柔軟さを感じる時が多々あります。

真摯でひたむきな姿勢が日々作品の進化になっているようにみえまして、すごいなーと思うんです。実際お客様からもそういうお声を頂いて、我が事のように嬉しいんですよ。

大阪の音色展でも大好評でした。
あ、そういえば参加の作家の皆さんの作品がですね、たくさんのご来店で結構旅立ちました、ハンドメイドですから作品が少なくなると制作しなければなりません。大阪から東京での音色展まで一ヶ月とちょっと、皆さん今はラストスパートで制作に励んでらっしゃいます。
ち江すさんももちろんそうです。

なので、会の当日に動画などでご紹介してご覧いただくものも色々ありますが、大阪の会の時に撮影した動画をご覧いただいて(帯などは一点物ですから行き先が決まったものもあります、ごめんなさい)まずは制作に対する想いと人となりを知っていただけたらなと思います。

先日、新作のいくつかの写真が送られてきました。
どれも素敵やなと思いましたが、今回は僕は「間」これがとてもいいな、綺麗やな、素晴らしいなと思いました。何も書かない部分は、下手をするといわゆる間抜けになってしまいます、間を持たせるのは技量が要ります、「間は魔」と先人は言ったそうです。そこを軽々と飛び越えて、間を美しい奥行きに変えた作品を作られました。感動しましたよ。

可愛い可愛いのテイストから、ちょっと苦味を感じるもの、大人キレイな雰囲気のものと、日々進化する松井昭子さんの作品を一人でも多くの方に見て頂きたいな、そう思います。

東京は、恵比寿での音色展でご覧ください。

「東京音色展」
2024年5月11日(土)〜13日(月)
恵比寿 NO desiginギャラリーにて

・こころや/春夏の着物と帯
・ち江す/ろうけつ染めの帯、半衿、バッグ
・み々弥/手組の帯締、三分紐、根付紐
・東風杏/ガラスの帯留
・五福/絵付陶器の帯留
・騎西屋/彫金の帯留、かんざし
・manami/糸のアクセサリー、羽織紐
・wa-urara/うらら帯

今回も作家さん勢揃い在廊で賑やかです

★大阪で思わぬ好評でしたから
12日(日)にお散歩会をしようかと思っています。。
15時半頃出発しますから、その前に会場にいらしてください。
お申込みは不要です。

その時に出掛けられそうな作家さんと恵比寿をお散歩。折角の恵比寿ですから、エビスビールブリュワリーへ行きませんか?歩いてこそ見える景色をお楽しみください、ドレスコードは着物、テーマはビールにしましょう。

お越しをお待ちしておりますね。

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