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ここさんと、出会った夜、出会った理由

ここさんと会った理由については、なんと言ってもるるぼーとの暮らしを書かなければ始まりません。

その当時、私は独りぼっちでした。
そんなときにペットショップで出会った犬が、ミニチュアダックスのるるぼーでした。私たちは毎日一緒に過ごし、とても仲良く暮らしていました。

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私の持病が重くなり、実家に一緒に帰って、るるぼーと暮らしていたのですが、るるは散歩を少し嫌がったりすることもあり、おかしいと思っていた矢先のことです。突然、るるの後ろ足が立たなくなってしまいました。

私は焦り、近くの動物病院に連れて行きました。先生は、一目見て、ヘルニアです、と言いました。ダックスにヘルニアは多いと知っていたので、私は先生の言う通り入院させて安静にさせることにしました。ところが、るるは良くなるどころか、どんどん麻痺が進行していき、4日目には首まで麻痺がきてしまいました。5日目のお見舞いのとき、るるの手術の前、おいしいものをあげようと思って生の牛肉をあげたら、頭だけ持ち上げておいしいよって食べてくれたのを覚えています。

るるの手術が終わった次の日、麻酔が切れると同時に命がなくなった、と聞かされました。手術に意味はなく、開けてはみたものの、理由がわからなくてそのまま閉じたそうです。

4歳でした。

るるぼーがいなくなって、頭が気持ちがおかしくなり、余りにも大きなショックに耐えられていない私を親が見かねたのでしょう、次の次の日に、プードルを飼わないかと言われました。可愛いのは知っていたし、叔母も飼っていたし、私は乗り気はしなかったのですが、飼うと決めました。今から考えると、寂しさを紛らわすために、なんにでもすがりたかったのだと思います。

その日、次の日にはペットショップに出さないといけないけれど、本当は顔を見て譲りたいとおっしゃるブリーダーさんと、夜の23時ごろ、車で2時間走ったところで落ち合い、ここさんを受けとりました。

小さな小さなここさんを抱っこして、家に連れて帰り、でもこの子はるるぼーじゃない、るるじゃない、と、ご飯とトイレトレーニングは欠かさなかったものの、少しの間、ちゃんと可愛がってあげられませんでした。それが今でも、ここさんに謝りたいと思っていることです。

その日から、もう16年。
今では、みんな大事な家族です。ここさんも、年下のうららも、うちには欠かせない存在となってしまいました。

いつか、るるぼーのように、お空へ行ってしまうんだろう。そのとき、耐えられるだろうか?私にはわかりません。だって、今も、泣きながら書いていますから。

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