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【セッション記録】「私、ここを味わったからこそ、今があるの~視点を変えたとき見えてきた世界~

ご来訪いただきありがとうございます。
~心に、あかりを~ツインレイ・ライトワーカーⓇ、ヒプノセラピストあかりです。

会社では重役を務める一方、大好きなポリネシアンダンスの先生として週末活躍する女性。今回のクライエント様をVさんとさせていただきます。
私から見ても、Vさんはお仕事も趣味のダンスもどちらも充実し、魂のふたごのお相手とも順調に現実を切り開いてきている、とっても素敵な女性です。

なのに、なぜかVさんは、「自分に自信がない」と言います。
ある程度のところまではできるものの、「絶対に一番になれない」のです。そして、「心の奥では成功できなかった体験」がVさんの中を閉めていて、いざ仕事で成功を掴もうとしても、なかなか大きい契約が取れなかったり、無理難題が起きてきたりすると言います。

お相手も、「経営」と言う世界で苦労をしてきた方。「私たち、失敗体験が大きく心に占めているのかな…」と自虐的に笑っているVさん…。

最後のところで「やっぱりダメなのかな」

Vさんが、この結論に達するには、理由がありました。引き寄せの法則とか、散々勉強してきました。講座を受けたり、本を読んだり、いろいろなことをやって、実践もしてきました。なのに、結局最後の最後で肝心の成功まで手が届かない…
「こうやる」って意図しているのに、「こうなると良いな」と宇宙に投げているのに、現実の自分と乖離がある…だからこそ、「やっぱりダメなのかな」
ため息が漏れるVさんでした。

どこまで我慢を強いられるの?

もうひとつ、Vさんのお顔が曇ることがありました。今まで散々頑張って来たのに、事業も含めて常に経済面で悩まされているのです。どんなに頑張ってきても、箱を開けると結局我慢を強いられる結果になると言うのです。
「まだこんなことをしなくちゃいけないの?」
「まだこんなことをしないといけないの?」

まだこんな生き方をしなければならないのか。
まだ我慢をしなければいけないの?自問をして行くうちに、気づくと自分責めになってしまい、ハッと立ち止まります。それでも、「私が何かが足りないのかも…」と結局自分責めのループにはまってしまうのでした。

なぜ、意図した未来を手に出来ないのか、なぜ我慢を繰り返すのか…その心因を探るべく、ヒプノセラピー・セッションをすることになりました。その心因は、幼少期にあるかもしれません。幼少期のVさんに会いに行くことになりました。

二人のハイジ

光の中を歩いていると、洋館が見えてきます。
重厚感漂う洋館で、執事?40代ぐらいの男性が笑顔でお出迎えをしてくれます。
口角をあげてニッコリと微笑み、Vさんを「お嬢様」として対応します。営業スマイルでも悪い気はしないし、Vさんの見方でもあります。

さぁ、洋館に幼少期のVさんはいるでしょうか…
実はここ、孤児院でした。不思議なことに、Vさんは二人の「ハイジ」に出会います。1人は、孤児院でもお嬢様扱いされている、光を浴びた少女。
孤児院でも可愛がられていますが、ときに
「まだこんなことをしなくちゃいけないの?!」
我慢を強いられる何かがお屋敷にはあるようで、癇癪を起しているようです。

次にVさんが出会った「ハイジ」は奥の部屋にいました。
お部屋の隅に少女の気配を感じ、そっと覗くと、もう一人の「ハイジ」がいたのです。

え?「ハイジ」がふたり?しかし、前者のハイジは陽キャラで、後者のハイジは陰キャラと言いましょうか。陽と陰。180℃違う「ハイジ」たち…そして、どちらの「ハイジ」も、Vさんでした。彼女たちは、どんな言葉を返してくれるのでしょうか。

いい子じゃなくて、ごめんね

奥の部屋に隠れるように体育座りをしていた少女。ちらっとこっちを見ます。陰少女のVさんは、泣いていました。

成人したVさんが、少女のVさんにそっと問います。
「どうして、泣いているの?」 
「私はいい子じゃないから。」間を入れずに帰って来る返事。

「どうして、いい子じゃないの?」
「明るくないし、周りの人に気を遣わせてばっかりいるんだもん。
盗んだり、そういうことをしているわけじゃないのに、言うことを聞かないわけじゃないのに。悪いことも何もしていないのに…、私、周りの人に気を遣わせちゃってるの」

少女は、その年齢で考えうることを考えては俯瞰していました。
「私は何のために生きているのだろう?」とは言わないまでも、私は何ができるんだろう。何もできない。何も褒められるようなことができない。」とひたすら自分を責めていました。

一方で、陰少女のVさんは、終始自分責めをするも、陽少女の「ハイジ」を批判することもしません。多少羨ましいと思っているかもしれませんが、自分と真逆の陽「ハイジ」を妬むようなことはしませんでした。

そんな、さめざめと泣いている陰少女のVさんを優しくハグしてもらいます。
傷ついていて、ハートがカラカラに乾いています。愛が枯渇しているのです。
過去の何かの経験を機に、「私がダメなんだ」とご自身を押し込めてしまったのでしょう。
この陰少女のVさんをハグしているとき、実際にVさんには様々な想いが出ては消え、浮かんでは消えて行きました。そして、中学時代の思い出が走馬灯のように駆け巡り始めます。

自分を押し込めた中学時代

Vさんは、小学校までは快活で明るい少女だったと言います。何事も積極的で、友だちも多く、とても活動的な子でした。しかし、中学からVさんの「在り方」は一転します。Vさん曰く、「暗黒の時代」がこの中学時代でした。

急に目立たなくなったのです。自分を隠すように、目立たなくするようになったのです。「個性」を押し込め、快活だったはずの少女は自らを「運動のできない少女」とレッテルを貼り、文化部に入部します。あんなに積極的で活動的だった少女は、部活動で小学校の頃は1軍だったのに、中学になってからは2軍へと落ち込みます。花形の部活の子たちと友達になりたくても、自分の価値を「3軍」とした少女は、楽しく華やかな世界からは無縁の立ち位置のまま、中学を終えます。

どうして?

「こんな私がしゃしゃり出たら、周りに嫌な思いをさせちゃう。嬉しくないんじゃないかな。」周囲に気を遣う少女の思いが、社会で生き残るために少女の無垢な心をがんじがらめにしていました。

目立つことは、悪いこと。Vさんは、或る幼少期の悲しみをきっかけに、自分を素直に表現することを封印しました。純粋に表現しない方がいい。それが、中学生時代のVさんを、さらに光の表舞台から遠ざけたのでした。

今、ポリネシアンダンスの先生をしていて運動神経抜群なのに、なぜ子供のとき運動音痴だったのだろう…私の素朴な疑問でした。

とそのとき、Vさんが「あ!」と大声をあげます。
「わたし、これを経験するために、中学時代があったんです。」底辺を経験すること、そこから見上げる世界と上から見下ろす世界、Vさんにはどちらも必要だったのです。

この経験が光に変わるとき

社会にはさまざまな人がいます。
社会人となったVさんは、今や会社の重役です。色々な人間がいておかしくないのです。そんななかでも、オール・オッケーと言うのは、そんなに簡単なことではありません。
しかし、この「色々な人がいる」のを知るために、底辺から別の角度で世界を眺める自分を経験したのです。

しかし、もうこの学びは終わったのだとVさんは気づきます。これは実はエネルギーを器を大きくするための経験でもありました。この器づくりの学びが、強靭で俊敏なリーダーシップを行使するVさんの大切な宝となったのでした。

「あぁ!もう実は学びは終わっていたんだ。卒業しようよ!」
声高らかにVさんが叫びます。

さっきまで泣いていた陰少女の「ハイジ」とVさんは、手を繋いで洋館を出てもらいます。すべてを終わらせるためです。さっきまで部屋の奥にいた陰少女には、祝福の日差しが降り注いでいます。
外には、陽少女の「ハイジ」も待っていました。陰の部分も陽の部分もふたつでひとつ。実は、この両局面の「ハイジ」は、Vさんの陽と陰の側面でした。さぁ、今こそ統合のときです。

二人の「ハイジ」とハグして一つの光になった時の眩しさったら!
溢れんばかりのその光を、呼吸と共にVさんのハートチャクラに入れてもらいます。
あぁ、まさにこのネガティビティとポジティビティの統合のときを、宇宙は待っていたのですね。「本当の自分に還ればいい。そのままの自分で良い」、宇宙は静かに伝えています。

では、本日も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。


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