【セッション・レポート】娘にだけは、嫌われたくなかった。忘れられたくなかった。
ご来訪いただきありがとうございます。~心に、あかりを~ツインレイ・ヒプノセラピスト&天と地を繋ぐヒーラー、あかりです。
(こちらはご相談者様のご厚意にて、ヒプノセラピーセッションをレポートとして掲載させていただいています。)
二人がサイレントになった時の心の距離を見たい。けど…
お相手とサイレント期間の間に、お相手がパートナーを作ってしまったというご相談者様。
ご自分と向き合う中で、俯瞰できる時と、ご自分を選ばなかった彼に対する怒りや悲しみがフラッシュバックする時とを交互に繰り返されてきました。どんな想いが沸き上がろうと、「前へ」ご自身を奮い立たせて来られました。
そんなご自身を向かい合われる中で、どうしても払しょくできないものがありました。
「男性に対する恐怖心」です。
幼少期に、見てはいけないものを見てしまった…そのために、男性に対して極度に恐れを抱くようになっていたことがわかってきます。絶えなかったご両親の喧嘩。「幼いころなので、怖くて思い出すのも嫌だったんですけど、本当に見たくない場面でした」
以来、ご相談者さまは男性と真っ向から向き合う、ご自身をさらけ出すということはせず、何かあるとご自身を押し殺してしまう、そんなことを繰り返されていました。しかし、それが逆に誤解を与えてしまうという…それは友人関係でも同じ、「私さえ我慢すれば…」
幼少期の心の傷は、彼女を開放することなく今日まで来てしまったのでした。
なぜ、祖父母のうちに?
お母様は、娘さんを守るためにも早々に離婚を決意されます。その後は娘を養うために、ひたすら働く日々。「私、祖父母のうちに預けられたんです。母がいつも忙しかったから…」気丈なおばあさまと、無口だけど常にご相談者さまを見守っていらした職人気質のおじいさま。
セッションで真っ先にたどり着いたのは、実はこの祖父母の家。
「両親が離婚した後に私はここに来たんです。変ですよね、父との関係を見たいのに、どうして、父はいないはずのここに来ちゃったのかしら…」でも、とても懐かしい。だって、私はここで大きくなったんだもの…そう言ってお家の中をいろいろ見て回ります。
鏡に映ったのは…
ふと、ご相談者様の後ろに立っている温もりを感じます。一体だれ?確認してもらうことになりました。「父です。辛そうに立っています。」50代のお父様がセッションに現れたようです。
実際には、お父様はもう亡くなっています。セッションで現れたお父様は、まだ働き盛りで、そして今のご相談者さまと同じ年代でした。子育てがひと段落して、ようやくご自身を顧みられる…そんな人生の旅路・生の折り返しポイントにいるお父様です。
「父、なんだかとても辛そうで…」
どうして辛いのでしょうか。
お嬢さんに向けて、言葉を探しているようです。夫としてではく、父として、娘に申し訳ないことをした、私は父親失格だ…そんな自責の念と贖罪の心に苛まれているといった感じです。
お前には、嫌われたくなかった。忘れられたくなかった
お父様が絞り出したお言葉は、「一緒にいられなくて、ごめんね。こんなことになってしまって、ごめんね。」
こんな時に限って、冷静なのは、ご相談者様の方でした。静かに「仕方がないことだけど…離れることになったのは、その時の状況もあるし…」と逆にお父様を擁護します。
今、お父様と同じ世代になって、世間で家庭を守ることとライトワーカーとしてご自身を表現していきたいという葛藤のはざまを生きているからこそ、理解できるというもの。
「今だから、父の立場が分かります」
しかし、この言葉を絞り出すには、本当に苦しかったと思います。「私と母を捨てた父…なのに、嫌われたくなかった。忘れられたくなかっただなんて、勝手すぎない…?」
葛藤と一人問答のなか、ご相談者さまが、「仕方がないことだ」とお父様の苦衷(くちゅう)を受け入れ包み込めたのは、ご相談者様ご自身がたくさんの人生経験を積まれ、目の前のお父様と同い年になったからです。
嬉しい事だけでなく、悲しいこと辛いことあらゆる出来事に立ち向かい、人の哀しみも受け入れられるだけの魂へと磨き上げられたから…。
「父は娘にだけは嫌われたくなかったと思っていたんです。いえ、嫌われているっていうより、忘れられているような感じがしていた。もう、私のことは忘れてしまっているんだろうって。お父さんも、寂しかったんですね…」
一語、そしてまた一語、吐息とともに呟かれた言葉…。諦め?達観?俯瞰?そのつぶやきは、すべての哀しみをも超越したような、観音様のような無条件の優しささえ感じます。
そして、急に口調が早まります。ご相談者さまの魂からの声なのでしょう。
「わかってあげればよかった。小さかったから、わからなかった。でも、今こうやって思い出しているけど、亡くなっているけど。父は父だ。」
どんな父であれ、亡くなっていても、父は父。お嬢さんを産んだ時も、常にお子さんたちに「じいじ」と言って話して来たお父様。今でもしかり。
父は今も昔も私の父だった
そう、お父様はいるいないにかかわらず、精神的に今も昔も大黒柱だったのです。
離婚して会えなくなったから、亡くなって会えなくなったから、父は父でなくなるのではないのですね。どんな時も、お父様はお父様。別の視点から見ても、立派なソウルファミリーです。
お父様、ご自分の存在そして尊厳が言語化されたのを待っていたよう!急にキラキラとお父様のハートチャクラが輝きだします。
「お父さん、私はお父さんの子で、本当に幸せだったよ」お父様にハグしながら、涙ながらに告げたときでした。そのお父様のエネルギーが私にも太陽のように感じられるように…お部屋の中心にお父様と移動していただくと、お父様が一家の大黒柱としての尊厳、プライドが守られたようです。太陽のような強いエネルギーが「生き力」として、ご相談者さまにどんどん流れてきます!
自分の人生を生きてほしい
「自分の人生を大事に生きて。自分を大事に幸せな人生を生きてほしい。家族を大事にしてほしい。僕は大事にしなかったから。」お父様がメッセージを届けてくださいます。
ただただ温かい、力強い…存在価値、尊厳を認めてほしかったのですね、お父様。そして、父としてできること…このセッションの空間で、ご相談者さまを包むように温かくも強い光が広がっていきます。これは、まさにお父様がご相談者さまに生き力を授けてくれているエネルギーでした。これからもどんな難局をも乗り越えていけるように。そんなときも愛しい大切な娘が笑顔で輝いてけるようにと…
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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