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【セッションレポート】広がる無言のため息に、心で泣いたの
いつもご来訪ありがとうございます。天と地を結ぶヒプノセラピスト&ツインレイ・ライトワーカーあかりです。
「いつも終わらないって、絶望に駆られるんです。好きな仕事のはずなのに。」
今回は、ライトワーカーとして歩み始めた女性が、どんなに仕事を頑張っても満たされない、常に「終わらない」となぜか常に急く心から抜けられない…とセッションのお申し込みがありました。以降Fさんとします。今はこっちで精いっぱいで、ようやく再会を果たしたお相手とのことも、手一杯で逆にぜんぜん進まないとのこと。ようやく再会を果たしたのに。なぜか、時間が合わないのです。常に邪魔が入ります。
もしかしたら、そこに残っている何かがお相手との関係にもブレーキをかけていないだろうか…そんなことも視野に入れてセッションは展開していきます。
セッションで見せてきたのは、Fさんの小学校時代でした。
早熟だった小学生時代
とても華やかだった小学校時代。自信に満ちたFさんが赤いランドセルを背負っています。
小学校の低学年のとき、Fさんは誰よりも背が高く、誰よりも大人っぽく見えました。4月生まれだったこともあり、早熟だったのです。お勉強も苦労なくできました。背が高いので、かけっこもダントツ。いつも運動会ではアンカーを走っていました。Fさんは、3人姉妹の長女。親御さんは誰よりもFさんを可愛がり、輝かしい将来を嘱望しました。そして、嬉しそうに「我が家の自慢の娘」と言ってくれるのを、Fさんもまた誇らしく感じていました。
しかし、時を進めると、次第に頭を垂れていくFさんがいます。
他の児童もどんどん成長が加速し、攻勢がかかり始めるのです。Fさんは、中学1年生になっていました。Fさんは後から成長してきたお友達にどんどん背を抜かれ、整列すると前から3番目に…。お勉強も、「天才から秀才へ、秀才からただの人、そして鈍才へと落ちぶれて行ったんです」。かけっこも、生理も誰よりも早く始まっていたので、一気に女性らしい丸みを帯びた体へと変貌していたため、もうアンカーどころじゃなくてビリから~3晩間が関の山。地元で一番の進学校には内申点を稼いでどうにか入れたものの、Fさんは誰が見ても「どこにでもいる普通の女の子」になっていました。
広がる無言のため息
「別にいいんだよ、お前はいい子だからね。」ご両親がFさんに伝えています。悔し紛れと言うか、慰めと言うか…そんな雰囲気が漂ってきました。
「基本的に素行もよかったし、先生にも可愛がられたので、どんなに落ちぶれようと常に学級委員とか生徒会の役員とかやっていたから。でも、私が成績表を持って帰るたびに、両親から広がる無言のため息に、傷ついていました。」
非行に走ることなく、常にとてもいい子だったので、ご両親はFさんを責めることはしませんでした。それでも、親せきの集まりで冗談交じりに「普通の子になっちゃって。やっぱり蛙の子は蛙だね」などと言われるたびに、心がズタズタになっているFさんがいました。
「終わらない…」
時は進んで、以前の学校で優等生だったFさんも、自信に満ちたFさんも影をひそめてしまいました。高校はギリギリの成績で、なんとか地元の進学校に行きました。しかし、成績はしょっぱなから下から数えた方が早く、Fさんは愕然とします。しかも、高校になると、男子が身体能力も学力も伸ばしてきます。男子は16歳以降に一気に成長するからです。
Fさんが学年最下位になるには、時間はかかりませんでした。高1の2学期の期末では既に最下位となり、苦汁をなめることになります。もう学校の勉強についていけない…。それでも、Fさんは努力をしなかったわけではありません。必死に勉強していたのです。しかし、試験勉強が間に合いませんでした。「終わらない…」とつぶやくFさんがいました。「どんなにやっても、終わらないんです。頑張っているのに、終わらない…」
誰も私を責めなかった。それが余計に…
しかし、学校の先生もクラスメイトもみんなとても親切でした。誰一人としてFさんをバカにすることもしなければ、あやめることもしませんでした。
「それが辛かったんです…私」泣きながら、Fさんが訴えます。何だか、裸の王様みたいで。その空気に殺されるみたいで…。そして、実はそれが大変な挫折感でした。どんなに頑張っても、試験勉強は終わらない。どんなに頑張っても、私はできない…そんな挫折感のまま高校3年間が過ぎていきました。
言い訳をすることで、自分を慰めてきた
「あぁ、私、実はこんなに辛かったんですね。こんなに息苦しさを感じながら10代を過ごしていたんですね!」Fさんは、驚きます。
この悲しみを抱きしめたとき、心の傷が癒され浄化し、光に還っていきます。すると、「終わらない」はいつしか、「終わらないと自分が設定しているだけだった」と言うことがわかってきます。「だって、私が終わらないって言えば、それば大義名分になってビリッケツを言い訳できたんですよね。」
そして、実はご両親の胸の内をセッションで覗いたとき、ご両親がFさんに対する期待と言うものは、実は「ただ健やかに育ってくれればいいんだ」と言うことに終始していたことがわかってきました。
確かに、Fさんが最下位をとったとき、ご両親は責めたりあやめたりはしませんでした。「…私の勘違い、だったのかも…」実は、ご両親が一番「結果なんて、どうでもいい。可愛い娘が頑張ってやったのだから」と言うスタンスだったこと、お子さんを持ったからこそ、俯瞰できた点でした。
できたら、それでいい
Fさんは少しずつ、「何かを終わらせなければならない」ではなく、「真摯にやったら、やったことを讃え、結果を責めたりしない」へと方向性が定まった来たときでした。
「…あ!私、何かを言ったところで彼とまたサイレントになるのが怖くて、敢えて会えない事象を立ち上げていたんですね!」
そうなのです。彼と進む、進まない、その結果を気にするあまり、動けないでいたのでした。そこからもう抜けて行こう…そんな笑顔を讃えたFさんでした。
本日も最後まで、どうもありがとうございました。