声は肥(ひとことはなし1)
「帽子、いいですね」
今日、デイケアのおばあちゃんを迎えに行った際に、その方の娘さんから言われた一言。そのたった一言で浮足立つ私は、今から約一年後、天理教の教会長になる。
因みに、その娘さんは、私の親と言っても通るくらいの年代である…まぁ、いわゆる、おばちゃんである。それでも、そのたった一言で浮足立つ私は、今から約一年後、天理教の教会長になる。
天理教には、「声は肥」という言葉がある。
言葉は、肥料なのである。
言葉は栄養になる。そして、心を作る。
相手を喜ばす、いい言葉を使うのはもちろんだが、このおばちゃんのように、一言添えるような言葉の使い方は、まさに肥料的な使い方で、素敵だなぁと思う。本来なら、挨拶と「よろしくお願いします。」だけでいいはずなんだから。
隠し味に、パッとふりかけるような、「帽子、いいですね」
約一年後、天理教の教会長になる私は、ただただ浮足立つのである。