鈴木啓示

プロ野球スーパースター烈伝①鈴木啓示

私は以前プロ野球観戦も趣味の一つにしていましたが、15年前に観るのをやめました。したがって私が絵にしたい題材は思いっきり昭和に偏っているわけですが、今回は最後の300勝投手である鈴木啓示投手をご紹介します。

その昔、私が小学生だった頃、福岡にはまだライオンズ球団がありまして、民放ではやらないまでも、NHKでは時折中継されており、そこでみた近鉄バファローズ、中でも背番号1のピッチャーに強く惹かれて野球を見はじめました。それが鈴木啓示という選手だということは後々知ることになります。

ですが、小学校高学年の頃、当時ライオンズを所有していたクラウンライターが西武鉄道に球団を売却し、これによってプロ野球は、関東か関西でしか生で見られないスポーツになってしまいました。

折しも、阪急ブレーブスの指揮官だった西本幸雄監督のもと、12球団唯一優勝経験のなかった近鉄は、1979年に球団創設30年目にして、ついに当時無敵の強さを誇っていた阪急をプレーオフで破り、悲願の初優勝を果たします。

初優勝を遂げた時期は鈴木啓示投手の「晩年」に差し掛かる時期でもありました。西本監督の奇策で鈴木投手は、シリーズ第二戦に登板しています。エースのプライドよりも作戦を重視した西本監督は、ベンチ裏で鈴木投手に深々と頭を下げて了承を求めた、という逸話もあります。

結果的にこのシリーズは江夏の21球によって、近鉄ファンには悪夢の終幕を迎えたわけですが、初の日本シリーズのマウンドに立った背番号1の勇姿を、私は永遠に忘れる事はないでしょう。

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 プロレス観戦記書き | せかぷろ | プロレス“ザ・モンスター”ハラダ
両親2人の介護を一人でやってます。プロレスブログ「せかぷろ」&YouTube「チャンネルせかぷろ」主宰。現在ステージ2の悪性リンパ腫と格闘中。