![モノケロスダブルアームスープレックス](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15033171/rectangle_large_type_2_728d2164eb733c91366dee2d75aa7cd0.jpeg?width=1200)
私的プロレス技名鑑⑤ダブルアームスープレックス
今回ご紹介するプロレス技はダブルアームスープレックスです。ダブルアームスープレックスには、ヨーロピアンスタイルと、現在主流になっているアメリカンスタイルがあります。
ダブルアームスープレックスは、前屈みの相手の前に立った体勢から相手の両腕を、背面に「く」の字になるように自分の腕を絡めて曲げて、やや腰を落とした後、相手を持ち上げながら後方へ反り返り、相手を背面から後方に叩きつけます。そのままブリッジを崩さずにフォールを奪うのがホールド式です。
ダブルアームスープレックスの本来の投げ方は、相手の上半身をリバース・フルネルソンの要領で捕らえて完全に体をブリッジする寸前に、両腕のクラッチを切って後方へと反り投げます。
落下する寸前まで両腕のクラッチをとかないため、受身も取れません。そのため、頭部から首にかかる衝撃は計りしれないものとなります。
対してアメリカンスタイルは、相手の上半身をリバース・フルネルソンに捕らえて体をブリッジさせる際に両腕のクラッチを切って後方へと反り投げます。
ブリッジをさせる際に左腕のクラッチを切って右腕のクラッチは完全に切らないで相手の左腕と交差させた状態で自身の体を180度左回転して後方へと投げると、軌跡が大きくなり、見栄えがするため、現在のプロレス界ではアメリカンスタイルが主流になっています。
日本では後方へと反り投げる際の軌跡がまるで風車が回転するかのようであることから、人間風車と呼ばれています。
その「人間風車」の二つ名をもつビル・ロビンソンさんは、反り投げをベースに開発したと言われています。
ロビンソンさんのダブルアームスープレックスは、ヨーロッパ式なんですが、同じくヨーロッパに出自をもつ墓掘り人・ローランド・ボック選手は、アメリカ式のダブルアームスープレックスを使用していました。
個人的には、ボック選手のダブルアームスープレックスには、受身が取りにくく、頭部から首にかけてダメージを与えているイメージがあるんですね。
おそらくボック選手の二つ名である「墓掘り人」から来ているものだとは思います。実際、インパクトはありましたからね。
ちなみにイラストで描いている人間風車は、ボック式のダブルアームスープレックスです。なんとなくこっちを描いてみたかったので、深い意味はありません(笑)
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