仕事をムチャ振りされても…
それぞれの人にとって、それぞれに適正な仕事の質と量ってあると思います。
その質と量が、現実の職場で求められる質と量にうまくマッチすることって、あるものでしょうか?
多すぎたり、少なすぎたり、難しすぎたり、簡単すぎたり…わからなすぎる、と思ってしまうこともあるかもしれません。
組織のトップがよほどの無頓着だったり、あるいはよほどの無神経だったり、自己中心的だったりしますと、負のスパイラルに落ちていく職場になってしまうかもしれませんけれども…
普通は、あなたにちょうど良い質と量の仕事が与えられているのだと思ってみてください。
理想は、それぞれの適量のちょっと上くらいが、やりがいもあって成長を実感できるし、ベストなんでしょう。
でも、いつもベストの仕事の質と量が与えられるとも限りません。
そんなとき、どうしたら良いのでしょう?
上司が無能なのでしょうか?あなたが無能なのでしょうか?
いいえ、そういう決めつけは、しないことにましょう。
どんなに単純な作業すぎても、どんなに孤独な作業すぎても、必ず仕事の面白さとか醍醐味ってあるものです。転んでもタダでは起きない精神で、やってみましょう!
例えば、あなたが倉庫でひとりぼっちの書類整理を命じられたら、チャンスです。
うるさい電話に出なくていいし、ゆっくりひとつひとつ作業しながら、どんな書類があって業務がどんなふうに進められている企業なのか、調査隊員になったつもりで、目をしっかりあけて、脳裏に焼き付けてしまいましょう。
情報の持ち出しは絶対にしてはいけませんが…
組織の業務フローを把握したり、顧客の傾向を把握したりするくらいは許されるでしょうし、その後より高度な仕事を覚えるベースになるでしょう。
上司のほうも、あまり長い時間あなたが倉庫から戻ってこないときは心配して見に来てくれるでしょう。そして、少し息抜きしなさいなと、言ってくれることでしょう。
また、例えば、捨て駒にされたかと思うようなリスクの高い仕事を命じられたら、チャンスです。
あなただけでなく、上司も実はハラハラしていますから、あなたのことが気になって仕方がありません。うまくやってくれ、頼む、と。
そして、精一杯、あなたがやり切った時は、あなたの評価だけでなく、上司の評価も上がります。そして、後になっても、いつまでもあなたの成果を覚えていてくれます。
その時に特に褒められなくても、給料があがらなくても、査定があがらなくても、気にしないことです。
人は、言わなくても、ちゃんと覚えていてくれます。
そして、だいぶ年月が経過したあとで、ひょんなことから、何かに抜擢されてもっと高い広い視野でのもっといい仕事が舞い込んできます。
ほんとうに人生の巡りは、不思議です。
だから、あまり目の前のできごとに、一喜一憂しないでくださいね。
大丈夫です。捨てる神あれば拾う神あり、ってほんとうです。
捨てる神なら自分からサッサと捨てちゃいましょう。そして、拾う神に出会ったら、素直に受け入れましょう。
そう思うと、どうでしょうか? 楽しい気分になれるのではないかしら?