渡り鳥
数日前になりますが、あたたかい陽射しに誘われ、ベランダの花の手入れをすることに。
しばらくすると、あの鳴き声が聞こえてきて、、、
必死になって空を見上げました。
クワ クワ クワ
とでもいう独特な声です。
ほどなく、真っ青な空に鶴の大群が見えてきました。
この辺りは、渡り鳥の飛行ルートになっているらしく、毎年、春と秋には、その姿がみられますが、何度見ても胸に迫る光景です。
Vの字のように群れをなしながら、羽ばたいていきます。
暖かな地、南に向かって。
先頭の鳥は、群れの中でも一番エネルギーを使うのだそう。
風当たりも一番強いのでしょう。
でも、その先頭は、群れの鳥たちが交代で務めると知った時、なんという智慧だろうと、感動しました。
時折、群れのVの形が、ぐちゃぐちゃに崩れて、群れを再構成しているのでは、と思われる時があります。
こうして、順番が入れ替わるのでしょうか。
先頭を務めた鳥が後方に移り、休む番が回ってくるのかと想像すると、ホッとします。
持ちつ持たれつなんですね。
一羽では、とうてい果しえない長旅を、群れの鳥たちが支え合いながら乗り越えていく姿に揺さぶられるのは、
たおやかなやさしさ
が伝わってくるからでしょうか。
今、わたしがとても心惹かれることなのかもしれません。
Reiko