わたしがどう感じるか、を感じる。
20数年前、アムステルダムでゴッホの絵を観たことがあった(はず)。
ゴッホの絵は、確かに自分の網膜に映ったはずなのだが、どんな絵だったのか、これっぽっちも覚えていない自分をみつけた。
つい最近、原田マハの著作『たゆたえども沈まず』を読んだ時のことだ。
今年の初め、隣町の美術館に表現主義の絵画を観に行った時、自分の目の向け方や感じ方が、それ以前と何か違うようにおもえた。
春になって、木々が芽吹くようになり、花が咲き始めて、またおもった。
春色の感じ方が、去年とは違う、と。