人生で一番美味しかったおむすび
note160日目。
人生で一番美味しかったおむすび。
今でもこのおむすびを超えるものには出会っていません。
このおむすびを食べたのは
2011年3月12日です。
東日本大震災の話になりますので、
辛い思い出が蘇ってしまう方は読まない方が良いかもしれません。
2011年3月11日
私は栃木県、那須塩原市の店舗に転勤をしていました。
震度5強
とても強い横揺れで、商品、トルソーが全て床に落下。
店舗裏の人工池も大きく波打って、あたりはびちゃびちゃ。
一番驚いたのは、下記のような画像の大きな植木鉢がゴロゴロゴロっと外を転がってきたことです。
地震直後に停電、電話も全く繋がりません。
これは、只事ではないと従業員を帰宅させ、自分もアパートに帰りました。
当時のアパートは、オール電化。
もちろん自宅も停電していましたので
確か、鍵も開かなかったように記憶しています。
その日は雪がパラつくとても寒い日。
電気が通じてないので、とにかく何にもできません。
手元にあったのは、ペットボトルのお茶とポテトチップ1袋。
ひとりで心細くて、寒くて寒くて…
毛布ぐるぐる巻きになってました。
ガスだったら、お湯を沸かして温かい飲み物飲めるのに。
余震が頻繁に起きているけれど、
何が起こっているの??
こんなことをずっと考えていました。
明けて早朝の7:00頃
ピンポーン♫とチャイムが
こんな時に誰が?
と訝しげに出ると
アパートの大家さんが、作りたてのおむすびを持ってきてくれました!
「うちはガス釜だから、ご飯炊けるのよ。大変でしょ?」って。
お腹も減ってたし、もう涙が出ました。
大家さんがくれた大きなおむすび。
具は梅干しでした。
普段、梅干しは食べられない私でしたが、
(ツナマヨか明太子が好きです)
このおむすびきっかけで食べられるようになりました。
お米もツヤツヤ輝いていて、本当に美味しかった!
今でも大家さんに心から感謝しています。
あれから10年
この経験を経て、困っている人がいたら
おむすび=お結び
積極的に助けてあげられたらと思っています。
本日もありがとうございました (^^)
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