日本代表 vs フェロー諸島代表 観戦記
先日、東京都・代々木体育館で行われた、男子ハンドボール日本代表vsフェロー諸島代表の試合を観に行きました。
今月末からフランス・パリで開催されるパリオリンピックへ、36年ぶりの自力出場を決めた男子ハンドボール日本代表と、2024年ヨーロッパ選手権に初出場を果たし強豪国に引き分けるなど、ここ数年で急速に力をつけているフェロー諸島代表との対戦でした。
わたしにとって、国際試合の観戦は、2019年の女子の代表戦以来でした。開場と同時に会場に到着しました。「すこし着くのがはやすぎたかな」と思ったけれど、すぐにその思いは消えました。それは、わたしの観たいポイントが以前と変わっていたからです。以前のわたしは、試合さえ見れたらいいと思っていました。今のわたしは、試合自体よりも、その前後の様子を観察することに、とても興味がありました。
ウォーミングアップをしにコートに現れたときの選手、スタッフの表情。それぞれの関わり合い。緊張とリラックス。観察が楽しくて、ウォーミングアップが始まるまでの時間でお腹いっぱいでした。
ウォーミングアップでは、選手がそれぞれのペースで少しずつ試合モードに入る様子を観察していました。身体、ボール、コート、会場全体が一体となり、試合に向かっていっているように感じました。
代表のユニフォームを身を纏い、スポットライトを浴びながら入場する選手の全身から溢れ出す凛々しさ。国歌斉唱のとき表情。
試合が開始してからの、コート上の選手、ベンチにいる選手、スタッフそれぞれの様子。タイムアウト、ハーフタイムの時のチーム全体の動き、個々の動き。
試合後の挨拶の様子、インタビューをされている選手、されていない選手、この日活躍した選手、あまりプレータイムのなかった選手。ベンチに入っていたスタッフ、入っていなかったスタッフ。それぞれの様子。
プレーや試合の経過ももちろん観ていました。けれどそれ以上に、一見プレーや試合経過には直接関係のなさそうなところを、スポーツカウンセラーという視点から、ただただ観察していました。
約4時間の代々木体育館滞在でした。飽きることなく観察をしていた自分に驚きました。楽しすぎて、その後3日間くらいはテンションが上がっていました。やっぱりわたしはハンドボールが好きなのだなと感じました。
新たな視点から、大好きなハンドボールをみることができるようになった自分を感じ、楽しいが溢れる、しあわせな時間でした。
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