日高 聡子

【スポーツ×心のしくみ】 ▷安心してがんばる ▷パフォーマンスUP、実力発揮 ▷心のコンディショニング ▶︎元ハンドボール日本代表のわたしが あのとき知っておきたかった心のしくみを お伝えします📖

日高 聡子

【スポーツ×心のしくみ】 ▷安心してがんばる ▷パフォーマンスUP、実力発揮 ▷心のコンディショニング ▶︎元ハンドボール日本代表のわたしが あのとき知っておきたかった心のしくみを お伝えします📖

マガジン

  • 怒りへの処方箋

    はじめに「怒りの正体を知りましょう」を書きました。 ひとつの記事では、伝えたいことを書ききることは難しいと感じ、マガジン化しました。 イライラが止まらない、怒りたくないのに思ってしまうという方へ。 あなた史上最高に、あなたらしく輝けますように✨

  • 女性アスリートと妊娠・出産 

    女性アスリートと妊娠・出産について、パリオリンピックに参加した ハンドボール女子ノルウェー代表チームに着目しながら考えました。

  • STORY (自己紹介)

    わたしの誕生からこれまでの話を4本の記事にまとめています。

最近の記事

  • 固定された記事

わたしたちはしあわせになるためにスポーツをしている

あなたは何のために競技をしていますか? 効率の良い練習。 最短で結果を出すこと。 有名なクラブに入ること。 誰かから評価を得ること。 それだけをみつめていませんか。 それだけを追求しているときしあわせですか。 心がおどる瞬間はどんなときですか。 大好きで仕事にまでしたスポーツを味わっていますか。 ボールが手に触れる感覚。 足の裏で地面をとらえる感覚。 思うように動くようになっていく身体。 仲間と息を合わせてプレーする喜び。 わからないがわかるに変わる

    • 選手も指導者もどちらも幸せになっていい

      怒りたくて怒っている指導者は いないと思う。 パワハラ、モラハラ、スポハラ そんな言葉が頭をよぎり 必死で怒りを抑えようとしている 指導者も多いと思う。 不機嫌な態度で選手をコンロールしたり、 大声で怒鳴り選手を萎縮させない方がいい。 こんなこと、 みんな知っているのだと思う。 けれど、 それができないから 困っているのだと思う。 わたしは、選手時代に 指導者の罵声と暴力、理不尽を目の前にし 大好きだった競技が面白くなくなった。 正直、その方の

      • あなたはそこにいていい人

        競技を頑張っていると、 勝ちー負け 上手いー下手 出来るー出来ない 選ばれるー選ばれない ジャッジにさらされる場面が沢山ある。 けれど、この表面的な結果だけが あなたの価値を決めるわけではない。 あなたはそこにいていい人。

        • 見張られていると感じる②

          見張られていると感じるときは、 自分も他人のことを見張っているとき。 他人を見張っていると、自分も誰かからも見張られいるように感じる。 他人を見張るということは、他人の言動を監視しているということ。 チームメイトの言動を監視し脳内でジャッジしていると、自分も誰かに監視されジャッジされているように感じる。 人からの眼差しが気になって辛いという方は、自分への眼差しと同時に、他人への眼差しも厳しいものになっていないか確認してみましょう。 見張られていると感じるときは、 自

        • 固定された記事

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        • 怒りへの処方箋
          0本
        • 女性アスリートと妊娠・出産 
          3本
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          4本

        記事

          見張られていると感じる①

          見張られていると感じるときは、 自分で自分のことを見張っているとき。 自分を見張っていると、誰かからも見張られいるように感じる。 見張るということは、眼差しが厳しいということ。 自分に対して「ちゃんとできているか」ジャッジの目を向けているということ。 コーチに見張られている気がするときは、自分が1番そばで自分を見張っている。 日々の言動を監視されている気がするときは、日々の言動が「ちゃんとしていたか」自分で見張って、良い悪いとジャッジしている。 人からの眼差しが気

          見張られていると感じる①

          今いる場所より高いところからの景色をみたいときは

          今いる場所より高いところからの 景色をみたいとき、人は前のめりに歩く。 今より高い場所に行くには、坂を登る。 坂を登るとき、身体は前のめりになる。 直立も後傾も登りにくい。 今レギュラーではない人が レギュラーになりたいとき。 突っ立って、後傾で、では難しい。 いま目の前の練習を前のめりでやる。 スコアを、ビデオ撮影を、ベンチで出来ることを、やっと得た出場時間を、前のめりでやる。 すました顔をしていなくていい。 一生懸命はかっこいい。 前のめりはかっこいい

          今いる場所より高いところからの景色をみたいときは

          ミスを引きずる人と引きずらない人の違い

          人はミスをする。 ミスを引きずる人と引きずらない人の違いは、 ミスをした自分を責めているかどうか。 シュート率がいつも100%の人。 セーブ率がいつも100%の人。 判断を100%間違えない人。 一時的にそれに近い状態に なることはあるかもしれない。 けれど、ずっと完璧な人はいない。 それを知っているかどうか。 忘れていないかどうか。 忘れると、自分責めがはじまる。 いい部分が山ほどあったとしても、 ほんの少しのミスを責める。 ミスをした自分を責めているとき、

          ミスを引きずる人と引きずらない人の違い

          人生を総合的に良くする

          トップアスリートがさらなる高みを目指すとき、競技が人生のすべてと感じられることがあるかもしれません。 そうなるほどに、自身のもつすべてをそこに懸けているから、仕方のないことだなと思います。 朝起きてから夜寝るまで、ほぼすべての選択と行動が、競技力アップのため。 それが結果につながっているとき。自分自身がそのがんばり方にしあわせを感じているとき。そんなときは問題ないかもしれません。 しかし、それが結果に繋がらなかいとき。自分自身を丸ごと全部否定されたように感じることがあ

          人生を総合的に良くする

          女性アスリートと妊娠・出産 ③

          この夏のパリオリンピックで、どうしてノルウェー女子ハンドボール代表チームが金メダルを手にしたのか。 そのことについて、スポーツカウンセリングの視点から考えていました。 ※ここから先は、あくまでもわたし個人の考察です。直接本人インタビューをしたわけではありません。 行き着いたひとつの答えが「自己決定感」です。 メンバーの中に、結婚、妊娠、出産というライフイベントを経ている選手が多いです。 ライフイベントを経るたびに「それでも競技を続けるのか?それでもオリンピックで頂点

          女性アスリートと妊娠・出産 ③

          安心してがんばるとパフォーマンス力の向上を両立する

          ”安心してがんばる”と聞くとどんなことを連想しますか。 厳しい勝負の世界で、極限まで心身を追い込み、すり減らしながら頑張っている人たちからは、そんなの「あまい」「ゆるい」「そんな状態で結果が出るはずがない」なんて言葉が聞こえてきそうです。 実際、わたしもそう思っていましたから、その言葉を真っ向から否定する気持ちはありません。 過去のわたしは、苦労して、苦労して、息継ぎもできないほどに張り詰めて、どんなに辛くても苦しくても頑張ったその先にしか、パフォーマンス力の向上はない

          安心してがんばるとパフォーマンス力の向上を両立する

          自分で選んでそこにいるという感覚が薄い人

          チームに不満がある。 指導者や仲間に不満がある。 いつもモヤモヤしている。伸び悩んでいる。 そんなアスリートのなかに、自分が選んでそこいるという感覚が薄い人がいる。 過去わたしがまさにそうだった。 実業団チームに入ったとき、入社式の直前に、会議室に選手・スタッフ全員が集められた。 スクリーンでスライドを見せられながら、新監督就任を知らされた。 大学から実業団チームに入ると決めた際、自分なりに色々考え。監督さんの人となり、自分との相性も考慮した。 だから、突然の監督交

          自分で選んでそこにいるという感覚が薄い人

          女性アスリートと妊娠・出産 ② 

          パリオリンピックが閉幕しました。 今回、大会前から注目していた、ノルウェー女子ハンドボール代表チームは見事金メダルを獲得しました。 先日noteにも取り上げていたノルウェー女子ハンドボール代表チーム。 その時のnoteはこちらから⇩ 子をもつ母である選手が、今大会登録メンバー14名の約半数。そのうち、東京オリンピックからの3年間のあいだに妊娠ー出産ー選手復帰を経た選手は少なくとも5名でした。 (※上記は、公式に発表されたものではなく、わたしが独自に調べたものであり、実

          女性アスリートと妊娠・出産 ② 

          女性アスリートと妊娠・出産 ①

          産前産後アスリートのサポートの専門家の方のお話を伺う機会がありました。 今後わたしがサポートしていく女性アスリートの方が、妊娠を希望されている場合、妊娠されている場合、出産・育児されている場合、少しでも現状を知っているわたしでありたいなと思っているからです。 わたしは身体の専門家ではありません。だから、申し込みをしたとき、もしかして場違いかも?と思いました。しかし、話の内容はとても興味深いものでした。 その中で、特に印象に残ったお話はノルウェーのエリートアスリートの産前

          女性アスリートと妊娠・出産 ①

          フェロー諸島代表 メンタルコーチ

          ハンドボール日本代表vsフェロー諸島代表の試合を現地で観戦した翌日。ふと目をやった試合のパンフレット。そこに書かれた小さな文字に興奮しました。 フェロー諸島代表チームのベンチ入りスタッフ3名のうち1名が「Mental Coach」だったのです。 ここ数年で着実に力をつけ、いま世界的にとても注目されているチーム。そのチームのベンチ入りスタッフの1/3が心の専門家。 衝撃を受けると同時に、当たり前のようにも感じました。ハンドボールは人間がするものだから、サポートをする役割の

          フェロー諸島代表 メンタルコーチ

          日本代表 vs フェロー諸島代表 観戦記

          先日、東京都・代々木体育館で行われた、男子ハンドボール日本代表vsフェロー諸島代表の試合を観に行きました。 今月末からフランス・パリで開催されるパリオリンピックへ、36年ぶりの自力出場を決めた男子ハンドボール日本代表と、2024年ヨーロッパ選手権に初出場を果たし強豪国に引き分けるなど、ここ数年で急速に力をつけているフェロー諸島代表との対戦でした。 わたしにとって、国際試合の観戦は、2019年の女子の代表戦以来でした。開場と同時に会場に到着しました。「すこし着くのがはやすぎ

          日本代表 vs フェロー諸島代表 観戦記

          STORY Part.4

          わたしはやっぱり ハンドボールが好き 心のしくみを学ぶと同時に、約10年ぶりにハンドボールの現場に携わるようになりました。 地域の小学生のハンドボールチームで、月に1・2回程、コーチとしてチームに関わらせてもらっています。(追記:2024年7月にコーチを辞めています。) 久しぶりに体育館に足を運んだときはドキドキしました。子どもたちと一緒に体を動かしていくうちに、ただ楽しくてボールを追いかけていた子ども時代に戻った感覚になりました。 たった1日。たった3時間。そこか