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雰囲気

それは侘び寂びとも少し通じているだろうか。
物事には、全て雰囲気がある。

では雰囲気とは、具体的になんであろうか。
音、匂い、臭い、動作、印象などその全ての何かである。
同じ記憶でも覚えていることが多少違っていたりするのも雰囲気で覚えているからだ。

朝、珈琲を淹れる。
もちろん珈琲も好きだが、その雰囲気が特に好きだ。
俺はフレンチプレスも好きだ。それは味もそうだが、やはりその雰囲気が好きなのだ。

明るい日差しの下や、夜にオレンジの室内灯の下で何かをこうして書くのも好きだ。
しかしそれは、その行為が好きだからということや、そこに漂う雰囲気がすきだからでもある。

人間は、イメージと共に生き、そのイメージを持って死んで行く。
だからこそ、自分の好きは大切にした方が良いだろう。
嫌いなことを我慢して続けるのは、死ぬ時に少し寂しいじゃないか。

フレンチプレスとパンを前に、ふとそんな風に感じた。
そういう雰囲気が好きだ(笑)