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滅亡の攻防

俺は、終末論者ではない。
しかし、今の日本が限りなく終末に近付いていることを理解している。

海という自然の防壁が通用したのは、明治維新前までである。
交易を通じた侵略は、明治維新で明確化した。

その後の技術の発展と共に海を越えての戦争が始まる。
あの時、日本が負けていなければ、滅亡の危機を迎えるまでに搾取されることもなかったのは当然である。
日本が勝っていたなら、日本は世界から富を搾取したであろうか。恐らくその答えはイエスだろう。何故なら、戦国時代領土を巡り争い、煌びやかで立派な城を建てることが力を誇示するものだったのだから、同じように繰り返していただろう。日本人もやはり他国から搾取したであろう。とかく崇高に語りたがるが、それはあまりにも現実的ではなく、戦争の本質を理解していないと思える。
日本が明治維新後に戦争に負けたのは、明治維新があったからと言えるかもしれない。もしも江戸時代のまま現代へ向かっていたなら状況は違ったかもしれない。これはどうでも良い仮定であって、説ですら無いタラレバである。

兎も角、現在はあらゆる分野で法的搾取の包囲が完成してしてしまっている。残すは、戦争が出来る国にして、莫大な軍事費を投入し宗主に利益をもたらし、大量の日本人を戦場に送り込み、軍事品を大量に消費し、日本が日本人が滅亡することを望まれているのであろうと予測できる。

日本が生き残る道は、あるのだろうか。一つは、どんなことがあろうと日本語を絶やさないことだ。世界中どこに行くことになろうとも日本語を絶やさないことだ。そして、日本人であることを隠し通し生き延びるしかないだろう。

本当の意味で、この先に日本人は欧米人が侵略の歴史の中で味わった悪い部分を現実として体験することになるだろうと考えられる。
それは、日本人が日本人の考える美徳によって平和が創られると信じていることから、危機意識やリスクに対する対応の能力を失ってしまっているからだ。もう日本に侍はいないのだ。

侍の残党、戦争の生き残り、そんな連中が職に就けずヤクザになったりした。そのヤクザも法の元に粛清され、来たるべき時代に侍のようになってくれることもあり得ないだろう。またとっくにその精神性は失われているだろうから、居たとしてもそれはもう別モノだろう。

農業、製造業、貿易、全てを外国のための法で固められ、重税によって人々を疲弊させ、輸入に頼る食料をコントロールし、病気を誘発して医薬品を消費させ、退職金への課税や相続税により資産を奪う。

そして、改憲することで行き場を失った人々は、その鬱憤を晴らすように想定された目の前の敵を憎むよう仕向けられ、自暴自棄に消えてゆくだろう。

そういうシナリオであることが、今の状況から垣間見えるのである。

この流れを防ぎたいが、間違った教育とエロ、ゲーム、アニメ、アイドル、能天気なスピリチュアル、洗脳装置の宗教などに、こぞってどれかに釣られてどぶ漬けにされてしまった人々が、正しい本を読み世界を理解し、人間の本質を見極め時代を切り拓けるだろうか。

正直に言うが、絶望的だと言っても過言ではない。仮に日本の人口の1割が理解しているとしても足りないだろう。またそれだけの規模の人間を短期間のうちに、あらゆる分断工作をかいくぐって組織的に活動出来る状態にすることは最早不可能だろう。

日本人は、まず自分の司令塔は自分であるという観念を持つことから始めなければならない。何故ならば、そこに強い意志が生まれるからである。
次に、あらゆる可能性を考え、その中からより解決の可能性が高いと思われる考えを共有することだと思う。しかしその弊害は、日本の教育そのものであり、それが滅亡の攻防を書くに至る原因の一つでもあることから、何とも歯痒い思いなのだ。

このようなことを書くと、まるで危険分子のように見えるかもしれない。しかし、そうではなくじわじわと侵略されていることに気が付かないことが、悲劇をもたらすであろうことの警告なのだ。

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改憲し戦争が出来る国になるということは、敗戦した際には侵略され掠奪されても仕方がないと認めることでもある。

あの敗戦を経験した国が戦争可能な国になるなど正気の沙汰ではない。

自衛権とは全くの別物だ。魂を差し出しても欲しいものとは一体何なんだ。

踊らされ分断され流されてはいけない。

日本の精神性を信じるあまり、平和ボケした人々に平和を持続することなど出来ないだろう。

力で平和を勝ち取るというのなら、資源の略奪から始めなくてはならない。しかし、精神的にも今の日本にそんなことが出来るはずがない。またそのような正義はどこにもなくやってよいことではない。

だからこれは、魂を差し出すかどうかの瀬戸際なのだと思っている。

仮に前とは状況が違う(関係国)とはいえ、

武器を買わされ、人々を戦場に送り込み、更なる重税になる事も見え見えで、

果たして何の得があるだろうか。

そんな世界を望んで何になるというのか。