私のパニック障害発症のきっかけ。自分の当たり前が全て変わった日
私自身のパニック障害について💡 ̖́-
ただいま8年目です。
今回はきっかけの話です。
元々は外にもよく出掛けるアクティブだった私が思ったのは「誰でもなる可能性があるんだ」ということ。
聞いた事はあるけど、どんな症状なの?
なんでなっちゃったの?
気になる方は見てみてください。
最初は車に乗ること、”空間”というものが恐怖でした。田舎暮らしなので車がないとどこへも行けません。診断されたときは「これからどう生きていけば…」と途方に暮れていました。(現在元気に生きてます)
パニック障害とは
原因は?
私の場合で思い返すと
10代の頃も円形脱毛症になった事があり、もともとストレスを溜めやすい性格だったかもしれません。パニック発症当時の状況は、解決出来ない悩みと不安で慢性的に不眠が続いてました。そこへトリガーとなる出来事がありました。
はじまり
お正月休みに高速を利用して1時間程度の場所へ向かったときのこと。今思えばなんで正月に高速なんて...と思いますがちょっと混んでるかなぐらいの感覚でした。この頃は渋滞情報などもチェックせず、本当に詰めが甘すぎる人生。
車をしばらく走らせると、少しずつスピードが落ちていき、やがて完全に止まりました。「渋滞かぁ、でもすぐに進むよね」と思ってました。が、、、
30分...1時間...2時間...と、時間だけ過ぎていきほとんど動かない。
異変を感じる
2時間を超えたあたりからだんだんと車内の空気が気持ち悪くなり始め、トイレに行きたくなる私・・・。やばいなと思いながらも我慢し、窓を開けて外の空気を吸い、気分転換しようとするもあまり変わらず。携帯トイレなども常備していませんでした(これも激しく後悔)
我慢しているせいでだんだんと顔色が悪くなっていきますが、周りには遮るようなものも一切ないし…高速を降りたくても、出口はまだまだ先で1ミリも進まない状態。
次第に吐き気に変わり、そのあたりから他のことを考えられないくらい冷や汗と、気持ち悪さに襲われていました。シートを倒して横になってみるものの、効果なし。
4時間経ち、ようやく脱出
出口が近づいたあたりから心臓がドキドキしてましたが、「吐くかも」という方が大きく、高速を降りてすぐさま近くの店へ駆け込みました。「人間こんなに我慢できるんだ」なんてその時は呑気に思ってました。
初めての発作
「次に同じ場所を通ったとき」に起こりました。
数日後に、同じ道を通り出掛けることになりました。いつも通り車に乗り込んだけど、その時点で「ん・・・?」という違和感があり。そわそわした感じ。でも「子供も楽しみにしているし、まあ大丈夫」と目的地へ向かいました。
そうして車を走らせて、渋滞にハマった場所が近づいてくるにつれ、急に身体がこわばり、動悸が起こりました。今まで経験したことがない鼓動の早まり方に「え、死ぬかも」と本気で思い、同時に吐き気と冷や汗、手が震えだしました。
助手席だったので「吐きそう」と振り絞って伝えて最寄りのSAに駆け込みましたが、車から降りる時にサイドミラーにちらりと映った自分は、自分でも驚くほど顔面蒼白でした。ふわふわしてうまく歩けず、支えられながらトイレに行き、数回嘔吐し、震えもしばらく止まりませんでした。
帰りたいけど怖い
落ち着くまで休憩して、その日は帰宅することにしましたが、「車に乗ったらまた起こるかも」と完全に恐怖心が芽生えてしまい、そこから車が進む度に動悸と吐き気が起こり、下道に降りたあとも少し進んでは、コンビニやスーパーに止まり、嘔吐。家に戻るまでにとてつもなく時間がかかりました。
「自分の身体になにが起こっているんだ」という感覚でしたが、パニック障害というものを知らなかったので「最初から体調が悪かったのかも」と思ってその日は横になって休みました。
翌日からの変化
仕事へ行くためにいつも通り車で家を出ると、信号待ちで前方の車が停まっているのが見えた瞬間、またぞわぞわ。そして動悸と吐き気。
「あ、これだめだ。」
と端に寄せ停車し、職場がすぐ近かったので落ち着いてからなんとか辿り着いたものの確実に恐怖感が拭えなくなっていると感じました。
どんな感じか表現が難しいけど私の場合は
そわそわ...からのゾワゾワァァ体の底から鳥肌がたつような感じ
自分の身体がふわふわしてくる(幽体離脱みたいな
心臓ドキドキ→ドドドド(早すぎ死ぬかも)
手の震え
吐き気、血の気が引く
耳がこもったような感じになり、周りの声・音がよく聞こえない
息苦しくなり呼吸の仕方が分からなくなる→過呼吸
当時は免許を取得して10年ほど。そうなる1か月前には車で片道4時間の場所へ旅行にも行ったばかりでした。助手席に乗るのも、運転するのもどちらも好きで、趣味はドライブと言えるほどの私が…?
信じられない…🤦♀️
自分の中の当たり前が全てが変わってしまいました。
テレビのニュースで渋滞情報を見るだけで発作が起きてしまうような状態。「フラッシュバック?トラウマのようになってる」というのは理解できたので、早い段階で心療内科へ行くことを決めました。約15分ほどの病院へ行くのもやっとの思い。しかもパニックでめちゃくちゃ辛いのが待ち時間。空間が怖いから待ってるだけで気持ち悪いし、診察室も怖い。
そこでパニック障害の診断結果を受け、発作、予期不安、広場恐怖などと戦う生活が始まりました。
現在の様子
8年経ってもまだ治ってないの?と、もしかすると同じ症状を持つ方は残念に思うかもしれません。ですが薬物療法や認知行動療法を経て、亀より遅いペースでも少しずつ緩和し、去年は一番苦手とする高速道路を薬なしで走行することも出来ました。
じゃあ治ってるんじゃないの?と言うと、体調や精神面で疲れが出たときに不意に軽いヤツがひょっこり出てくる感じです。「まだいたの?!」って気持ち。今年になり、数年発作が起きていなかったのに、自分の詰めの甘さで体調不良のときに無理しすぎたせいで再会してしまったのです。無理・ダメ・絶対。
克服、完治の定義もちょっと曖昧ですが、”日常に支障がない程度”に心の隅に住みついてる感覚です。この「日常に支障がない」すらも個人差があると思いますが、私の場合は仕事に行けて、自分の生活圏内(車で30分~1時間内程度)は行動できて、行事や緊張しそうな場面では薬を服用して臨んでます。
不便もまだまだあるけど、焦りは禁物。この始まりから数々の学びや大きな考え方の変化も得たから今の自分がいるわけでもあります。
そんな自分を今日も「1日がんばった」と褒める毎日です。
▽やってきたことはこちら
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