詩「白昼の少女」

駆け抜ける

私の前を

ふんわりした風を纏って

走る走る少女

メロスのような

険しい表情と

身代わりの友人のための

懸命な走りではない

軽やかに

"こんにちは" と

笑った顔は

私のこころの

疎ましい能面すらを

するりと外して粉々に

あの風がさらっていった

もう戻れない 

私の知らない 

Blue Springを駆ける

少女よ

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