前世の記憶?
目の前に広がるのはグレーのレンガで造られたアーチ状の橋があり、穏やかに流れる川がある。
右側には土手があって、そこには桶を頭に乗せて歩く女性や慌ただしく人びとが交差し行き交う光景、馬車が走っているのもみえる。
私は橋の下あたりで馬の毛繕いをしている10歳にも満たない少女。そして私より少し年上の男の子が馬に水を飲ませながら私にはなしかけてくる。その人を「お兄ちゃん」と呼んでいるので私の兄なのだろう。
金髪でブルーの瞳、ブラウンのズボンにヨレヨレのシャツを着てサスペンダーを着けている。よく洋画に出てくるような一番印象に近いのはタイタニックの映画でジャックが着ていた服だ。
雰囲気的に舞台はフランス?といったような場所。そして見た目が全く違うのだが、兄の存在である彼が現実世界の従兄弟の兄Yだとわかっている。
妙に安心感があり夢の中の私はその兄が大好きなのも感情的に伝わってくる。いつも一緒に馬の世話をして、兄はいつも私の世話も焼いてくれる。
その日もいつもの日課をこなしているだけだが、突然馬が暴れ出す。手綱が兄の右腕に巻き付き兄を巻き込んで暴れている。幼い私はどうしようもなく「兄を助けて!」泣き叫ぶしか無い。
土手の上を歩く人々が気づいて助けてくれ、なんとか馬が落ち着き兄を手綱から離すことができたが、兄の右腕は傷つき動くことはない…
ショックで泣いている私はふと橋を見上げる。
ゾクッ!!
顔が青ざめていくのがわかる…
兄と年が変わらない男の子がこちらを見下ろしている。
ニヤリと笑いながら…
その男の子が現実世界の従兄弟の兄Tであることもすぐにわかる。
これが私が幼稚園の時に見た夢。
凄く現実味が強くて「なんなんだろう?」とずっと残っている記憶です。
そして夢の登場人物である男の子二人は、今世で兄弟であり中が悪い。
そして同じように兄であるTは弟であるYを高さのある柵から突き落とし腕を負傷させ消えない傷を作ったのである。
前世療法というものを知って、幼少期は前世の出来事を夢で見ることがあると書いてる本を読んだことがある。もしかしてそうなのかも?と4歳ころに見たこの映像で残る夢の記憶をお伝えしました。
また幼稚園時代には、この登場人物や自分の名前も覚えていたのですが…
前回の『生まれる前の記憶』と、この夢だけがはっきり覚えているのかわかりません。
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